第28話 春休み
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使える地図で、もう1月もすれば彼ら彼女らが合法的に使えるようになるはずだったものなのだから。
なお、停学組の4人は図書館探検部を退部させられたとのことだ。まあ、一応無期限停止ということは、明日にでも期限が切られ、活動再開になる可能性は無いこともない。実際はゼロだが。ケジメみたいなものなのだろう。それもあって元図書館探検部の4人は鬱々とひたすら暗い。
長瀬と古の格闘組と運動部組の佐々木は、部活動を禁止され、自主鍛錬も自重しているらしく、元気がない。特に一角の責任感がある長瀬と古は、状況に流されクラスメイトや先生に迷惑をかけたことを度々の説教により理解したらしく、かつて見ないほど真面目な雰囲気を漂わせている。
そして、神楽坂だがつい先程も雪広と大喧嘩をしたらしい。
木乃香や千雨の念話や、他のクラスメイトの話しを聞く限り、ショタコンをこじらせている雪広がネギのことに関して色々と神楽坂のせいだと言ってしまったらしい。
で、元々アルバイトも辞めさせられイライラしていた神楽坂が、売り言葉に買い言葉でキレたらしい。
いつものようなカラッとしたケンカではすまないレベルだったので、仕方なく神楽坂を生徒指導室に連れて行く。
ちょっと今のままだとシャレにならんレベルでまずいので、拙いながら話を聞くことにする。
「ねぇ。アンタもネギと同じ魔法使いなんでしょ」
ネギと同じ扱いされるのは甚だ心外だ。
「なんのことです?」
「しらばっくれないでよ! ネギから聞いているんだから!!」
知ってはいたが、他人の情報を勝手に教えるネギにあきれはてる。
「だから、何言っているのかわかりませんよ。魔法使いなんているわけないじゃないですか。ホント神楽坂さんはバカレッドですねぇ」
「な、な。なんですってぇ!」
うーん、どうも情緒不安定だなぁ。というか、ネギの奴魔法の秘匿について、ちゃんと説明してんのか?
………。
してるわけないか。
「いーい。アイツにはホント迷惑かけられてんだから!」
出るわ。出るわ。愚痴の大嵐。うわぁ、かなりストレスたまってたんだなぁ。
10分程ひたすら愚痴を続けたら、ある程度すっきりしたのか、ようやく落ち着いた感じだ。
しかし、寝床に潜り込んで反省もしないとかどこが英国紳士何だか。しかもなんだかんだ許しちゃう神楽坂も大概お人好しだなぁ。
あぁ、そう言えばオレやネギとも血が繋がってんのか。
叔母なのか、ご先祖なのかよくは知らんが。
なんにしろ不憫な子だな。恐らく学園長の思惑もあるから新学期もネギと同じ部屋だろうし。少し労ってあげるか。
「あぁ、あれだ。スプリングフィールドと関わった時点でご愁傷様としか言えませんが」
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