第十六話 憤怒の闘争
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っていた。オーブを守って、その為に他国なら亡ぼしてもいいのかと。今キラたちがやっているのはまさにそれだ。
問いただしたい―――
それだけだが、その一つのことに囚われているアスランは以前は圧倒したカオスを相手に苦戦させられる。
『てめえ、舐めやがって!ふざけんなよ!!』
サーベルやクローを避けるが後ろに回り込んでいたポッドのミサイルに命中してバランスを崩す。
「しまった!?」
『ハッ、つまらねえ最後だな!終わりだ!!』
ビームサーベルの追撃を受け、シールドも吹き飛ばされる。そしてビームクローが止めとばかりに斬りかかるが―――
『何やってんだよ!?アンタは!!』
ミサイルがセイバーとカオスの間に防がれるように放たれた。戦闘力を奪われたとフリーダムに判断されていたブラストインパルスに乗っていたシンである。ケルベロスもレールガンもバッテリーが残っていないため放てなかったが弾数が残っていたミサイルは放つことが出来たのだ。
「シン……?」
『あいつ等、やってる事も言ってることも滅茶苦茶じゃないか!アンタも何一方的にやられてんだよ!?それでもフェイスかよ!』
『チッ、死にぞこないの分際で邪魔すんじゃねえぞ!!』
「ハッ!?シン、逃げろ!!」
『舐めるなッ―――!!』
インパルスの残されている最後の武器ともいえるナイフを抜出、片手でナイフを構えながら待ち受ける。
『グッ、クソォォォ―――!?』
しかし、技量ではシンが上回っていようともエネルギー切れで武装も片腕も失っているブラストインパルスと、空中戦が可能なカオスでは流石に分が悪すぎる。接近したカオスの連撃を前にまともに打ち合うことなどできない。
『止めだッ!!』
ナイフを持つ腕もビームクローによって切り裂さかれ、そのままカオスはビームサーベルを振り下ろす。その光景を見たアスランは思い出す。ミゲルを、ニコルを、そしてつい先ほど散ったデイルを、多くの戦友を失った時のことを―――
「――――――シンッ!!」
何かが弾けるような感覚。アスランはこれが何なのかを感覚的に知っている。SEEDが覚醒を果たし、収束ビーム砲を構え、そのまま放つ。一歩間違えればそのままインパルスごと貫くような砲撃。しかし、それはカオスの両腕だけを貫いた。
『何ィィッ!?』
MA形態に切り替わり、そのまま一気に接近する。カオスが振り向くと同時にMSへと戻り、そのままサーベルを抜きながら足も切り落とした。
そのままセイバーはインパルスを掴んでミネルバへと撤退する。
『何で、あいつに止めを刺さなかったんですか?』
シンが尋ねる。腕も足も潰した以上すぐにでも倒せたはずだ。自分を助けたことを含めて納得がいかないと思った
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