第十六話 憤怒の闘争
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スレイヤーウィップから辛くも逃れたガイアは走りながらグフから逃れつつ反撃していく。近距離用の武装が殆ど占めているグフでは距離を取られてしまえば攻撃手段を殆ど失うことになってしまい、MA形態となっているガイアの機動力にグフでは追い付ききれない。
単純な追跡ならば空を飛べるグフは追いつけるのだが、睨みを利かすように牽制のビームを放ってくる為、迂闊に近づくことが出来ない。
「貰ったッ!」
ドラウプニル 4連装ビームガンを放ちつつ、スレイヤーウィップで再び攻撃する。ガイアはそれを躱すが、それはハイネによって誘導されたものだった。
ビームソードを抜出、一気に距離を詰め、腕を切り裂く。ガイアはもう一方の腕にビームサーベルを持とうとするが、その前にハイネはグフならではの格闘戦によって蹴りを放ち吹き飛ばす。一方的ともいえる怒涛の連撃。ハイネにもデイルの撃墜報告は聞かされている。しかし、ハイネは焦るわけにはいかない。
フェイスとして、そしてリーダーの一人として現実的な選択を行わなければならないのだ。だからこそ、目の前に立ち塞がる敵を倒し、友軍の援護に回らないといけない。故に―――
「これで決めさせてもらうぜッ!」
再度接近しヒートソードで切り裂こうと見せつけるグフ。ガイアはそれを避けようと距離を取るがそれこそがハイネの狙い。距離を取ったガイアにスレイヤーウィップを放ち、バックステップを取るために急転換出来ないままガイアは再び捕らえられる。
そうして捕らえたガイアを叩き付け、衝撃や高周波パルスによってパイロットや機体の関節パーツの破壊といった理由で戦闘を継続することが不可能になったと判断したハイネはガイアをそのまま海に投げ飛ばした。
本来なら取り押さえ奪還した機体としてミネルバへと運ぶべきなのだろうが、今はそれどころではない。
「時間をかなり食っちまった。頼むから俺が来るまで持ちこたえてくれよ!」
◇
「いい加減にッ!?」
一方で同じフェイスであるアスラン・ザラはカオスを相手に苦戦していた。理由は彼にもわかっている。アークエンジェルとフリーダムだ。アスランは苦悩する。なぜ今になって出てきたのだと。
デイルが死んでしまった。決して仲が良かったわけではない。寧ろどちらかといえば避けられていた方だろう。下手すればシンよりも仲は良好とは言えなかったかもしれない。だが、ハイネが潤滑油となり、マーレが忠告し、クラウが話題を提供したりと色々とギクシャクはしたものの、これから同じ戦場を駆ける仲間として話し合えると、そう思っていたのに―――
直接的な原因はアビスだ。だが、その原因となるものを作ったのは明らかにキラの乗るフリーダムだった。何故だ!キラ、カガリ、何故今になって現れたんだ!
マーレだって言
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