暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜その者の行く末は…………〜
Chapter-2 Second Story~sorrowful and graceful……that occurrence~
number-19 fierce battle
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触して止まるも、なのははまだ止まろうとはしない。
このまま好きにさせまいと闇の書の意思が叫びをあげて必死にもがく。


「届いてっ!!」


なのはの思いが込められた叫びに呼応してレイジングハートがカートリッチシステムを使い、魔力の出力を上げる。
そしてようやく展開されたバリアを抜いた。


「まさか……!」
「ブレイク……シュートッ!!」


バリアを抜かれて驚きの声を上げた闇の書の意思。しかし、更になのはは叫んでチャージしていた砲撃(バスター)を放った。
それは、闇の書の後退を止めていた巨大な岩石を貫いて粉々に打ち砕き、闇の書の意思自身も吹き飛ばした。バリアを抜いてのゼロ距離からの砲撃(バスター)がノーガードで直撃。疲労が溜まり始めていて動けないことはなかったが、ヴィータとの一戦でも、流れ弾の相殺にも魔力を使っているため限界に近いところまでいっていたが……なのははまだ無理を通す。


だが、それでも闇の書の意思はとどまらず、燐夜に向けていた矛先をなのはに向けて攻撃を始めた。疲れが見え始めて、若干気を抜いていたなのははまともに攻撃を食らう。燐夜は、闇の書の意思が自分の方に飛ばしてくる砲撃を何とかして凌いでいた。


攻撃の手を緩めない闇の書の意思は、束縛(バインド)魔法を使って海面から突き出ていた岩石を使いなのはを捕縛した。
そして、闇の書を傍らに呼び出して、その中にある蒐集された魔法の中から一つを選んで行使する。
その魔法は、なのはの上空に巨大な黒い先端のとがったもので。
闇の書の意思は黒い巨大なものを呼び出し終えると、何ら躊躇いもなくなのはに向けて振り下ろした。勿論、その間にも燐夜に向けての牽制のための砲撃(バスター)は忘れない。


なのはは直撃は免れないと思いつつも、目を瞑ることはしなかった。それどころか、瞳は絶望の色に覆われることなく、諦めることもなく、ただ自分に向かって落ちてくる巨大な黒いものを見ていた。


だが、その巨大な黒いものは突如現れた金色の刃によって一刀両断された。


なのはとフェイトが2人の再会を目を合わせて喜び合う。
しかし、それは闇の書の意思の叫びによって中断を余儀なくされた。牽制のために飛んできていた砲撃(バスター)が飛んでこなくなった燐夜も、二人のもとへと向かう。――――その途中にまだ聞いて日が浅いが、関係はそれなりに深い存在の声が聞こえてきた。


『外で戦っている方、すみません! 協力してください!』
「――――! はやてちゃん!?」
『この子に取り付いている黒い塊を――――』


はやての声は最後まで聞こえなかった。外に出ている闇の書の意思が一段と大きな叫びをあげて、はやての声をかき消したからである。


そんな中、なのはと
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