暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第37話 ビーストテイマー
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イテムなんて要りません!」

 シリカはアイテムメニューを消すと 更に一歩 ロザリアに近づいて怒声を浴びせた。

「あなたとは絶対もう組まない! 私を欲しいって言うパーティは他にも山ほどあるんですからねっ!」

 そう言うと、彼女は。……シリカは、1人で森の方へと歩いていった。パーティを抜ける宣言をし、申請も勿論済ませて。

「ちょっ……シリカちゃ〜〜ん……」
「ま、待ってくれよ〜〜……」

 男達の情けない声が響き渡る。
 シリカは、頼まれた形でパーティに入っていた。シリカはその愛らしい姿、そして数少ない《ビーストテイマー》、それもレアモンスターである《フェザーリドラ》をテイムした事でかなり有名なのだ。ロザリアの言葉ではないが、正にアイドルも同然な扱いを受けていており、中々同じパーティになる事が出来ない。
 だからこそ、男たちはやっとの事で、同じパーティになれたのに、ショックが隠せられない。

 そんな男たちの言葉など全く耳に入らない。不快感しか残っていないのだから。シリカはそのまま、森を突破しようと奥へと入っていった。




 シリカは、たとえソロであったとしても、この森を突破、35層のモンスターくらい撃破する事など造作も無いと考えていた。フェザーリドラ、愛称は《ピナ》。
 その存在がシリカにとって1番の強みである。

 ビーストテイマーならではの、そのモンスターのアシストもあり。そして、彼女自身も戦うためのスキル、短剣スキルも7割近くマスターしている。労せず、主街区まで到達できる―――はずだったんだ。

 そう……道にさえ迷わなければ。


〜迷いの森〜

 その森林ダンジョンの名前はダテではなかったのだ。
 巨大な樹々がうっそうと立ち並ぶ森は碁盤状に数百のエリアへと分割され、ひとつのエリアに踏み込んでから1分経つと東西南北の隣接エリアへの凍結がランダムに入れ替わってしまうと言う設定になっていた。だから、この森を抜けるには1分以内に各エリアを走破していくか、街で買える高価な地図を確認し、四方の連結を確認しながら歩くしかない。

 地図は高価ゆえに、もっているのはリーダーの盾剣士だけだった。
 そして、何よりこの森で厄介なところが転移結晶の使用についてだ。この≪迷いの森≫での使用は、街に飛ぶことはできない。ランダムで森の何処かに飛ばされる仕様になっているのだ。
 だから、シリカはやむなく奪取で突破を試みなければならなくなった。……だが、曲がりくねった森の小道を、巨木の根っこをを 躱しながら走り抜けるのは予想以上に困難だった。まっすぐに北へと走っているつもりが……エリアの端に達する直前で1分たってしまい、何処とも知れぬエリアへ転送される事を繰り返してしまったのだ。

 だから、徐々
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