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ソードアート・オンライン 〜白の剣士〜
それぞれの過去A
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「どうしてシオン君はいつもそうなの!?自分より他人を優先して、自分のことはお構いなしで行動する。そんなんじゃいつかホントに死んじゃうよ!」

エリーシャの意見は最もだった。しかし、シオンはエリーシャに足りないものを血盟騎士団で手に入れてほしかった。そこでシオンがとった行動が、

「・・・うるせーよ」

「えっ?」

「迷惑なんだよ、その気持ちが・・・」

「シオン・・・」

「俺のこれからの戦いには、お前はかえって足手まといなんだよ・・・」

突き放すという選択だった。

「そんな・・・」

「悪く、思うなよ・・・」

そう言ってシオンはハーモニー本部を出て行き、その後退団、ソロプレーヤーとして生きていった。

〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜

「これが、今から一年半に起きた真実だ」

シオンは話し終えるとアスナは黙ったままだった。

「お気に召したかな?」

「何で、エリーシャちゃんと一緒にいてあげなかったの?」

「言った通り、俺は彼女に足りないものを手に入れて欲しかった。そしてこの前のデュエルで分かったよ。アイツは、エリーは手に入れていたよ」

「何を?」

アスナの問にシオンは親指を立て、それを自分の胸に当てた。

「俺があの時伝えたかったのは“強靭な精神力"。そして悲しみを乗り越えた先に得るもの、“覚悟"だ。これが俺からの最後の教えだ」

「覚悟?」

「アイツにはまだ、覚悟が足りなかった。生きる覚悟。戦う覚悟。そして、死ぬ覚悟。これを教えるためには俺は悪役を演じても構わなかった。アイツが成長するなら俺は自分が傷ついてもよかった」

「でも、それじゃあシオン君が!」

「アスナ!」

そこでキリトが止めた。

「キリト君・・・」

「シオンは、守りたかったんだ。エリーシャをそして、自分の命を落としてまでシオンに未来を託したツバキの思いを。それを分かってくれ・・・」

「でも・・・」

「納得いかないならそのままでいいアスナ」

「シオン君・・・」

「別に後悔はしとらんよ、これが俺の選択なんだから。それに・・・」

シオンは引き出しからあるものを取り出した。それはペンダントだった。そして、中には五人の少年少女の笑顔があった。

「これを取りにもきてたから」

そのペンダントの内側にはこう書かれていた。

《 Giuro amicizia per sempre 》

「これは?」

「イタリア語で『永久の友情を誓う』って意味だ」

「みんな、いい笑顔だね」

アスナのその言葉にシオンは今までどうりの笑顔で答えた。

「だ
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