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吾輩は猫である in HSDD
吾輩、人外喰う
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…」
「どうもカオスです」
「?!」
「いや、驚くなよ」
「貴様ッ! 何者だ!」
「吾輩? 吾輩はカオスだ!」
「名前はさっき聞いた! 一体貴様は何しに来たんだ!」
「そのこと? この屋敷を寝床にしに来ました。だからとっとと出てけ」
「この猫風情がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああッ!!」


槍をこちら向かってに突いてくるが、吾輩はその攻撃避けずに正面から喰らう。


「なッ!」


持っていた槍を平らげ、怯んだヴィーナスもどきの腕を噛みちぎる。


「がぁぁぁぁああああああああッ!!」


意外とうまいな……ムシャムシャ。


「焼いたらうまいかな……」
「ひぃ!」


ヴィーナスもどきが怯える。
それもそのはず、口に魔力を収束させており、口の前に火球が作られる。


「待て! で、出て行く! 出て行くからやめてくれっ!!」


腹減ってるから無理なんだよね。だから食らっときな。


――劫火球


小さかった火球が吾輩から離れると同時に膨張し、ヴィーナスもどきと同じくらいの大きさになり、奴に被弾した。


「がああぁぁあっぁああああぁあぁぁあっぁあ!!」


火に包まれ苦しそうに藻掻くが火は弱まる気配がない。
徐々にヴィーナスもどきの動きが弱くなり、やがて動かなくなった。


「丸焼き完成」


表面は焦げているが中はいい具合だろう。
さっさと喰ってしまおう。


「いただきま〜す」











「おかしいわね。本当にここなの?」
「はい、確かにここから反応がありましたわ」
「部長、こっちにもいませんでした」
「……こっちも」


大公からの依頼ではぐれ悪魔の討伐に来たのはいいのだけれど、肝心のはぐれ悪魔がいない。
確かに少し前までここから魔力の反応があった。しかし、この建物からは微かな魔力の気配しかなくバイザーは居なかった。


「部長! こっちになんか壊れた槍があります!」


新しく眷属になった子が何か見つけたようね。後でご褒美あげなきゃね。


「部長、この槍からバイザーの魔力を感じます。バイザーの持っていた武器で間違いないでしょう」


槍のある部屋は他の部屋に比べ綺麗で大広間になっている。


「血の臭い……それと焦げた臭い……?」


小猫が奥の方を向いて何かを感じたようだ。
私も小猫が見ている方に顔を向ける。暗くって解りづらいが床が何かが燃えたのか焼け焦げてる。


「部長、どうやら私たちが来る前に何者かがバイザーと戦闘を行い、倒したと思われます」
「そうみたいね。あの焦げたとこからバイザー以外の魔力を感じるわ」
「退魔師か別のはぐ
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