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俺はどうやら死んだようだ
取りあえず
異世界に来ちゃったよ…
神崎初任務は突然に2

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「またこの森に来ちまったな…」

ミーナと初めて会ったこの森、同時に俺が初めて魔法を使った場所でもある。この世界に来てからまだ二日しか経っていないが大分物事が進んだ気がする。


「取りあえずホワイトウルフを探すか。さてどうやって探すかな」


この世界ではどうやって獲物を探せばいいのか俺はわからない。ただ地球では獲物が見えない状況下においても獲物を探す術があった。

超音波を使い海中にいる獲物を捕らえるための術、そう『ソナー』だ。俺は微力の魔力を周囲に流す。まだ魔力の扱いに慣れていないせいか、周囲に張り巡らせた魔力の網は所々に穴がある。


「南に10キロ離れた場所に魔力の反応が多数ある…ビンゴだな」

さてどうやって目的地まで行くかな。普通に歩いて行ったら時間がかかるし何より獲物が移動してしまうかもしれない。魔力節約のために魔力網は回収した。高速で移動出来て尚且つ魔力消費が少ない移動方法…。


「一時的に魔力を脚に流したら細胞が活性化されて走るスピード速くなったりしねーかな?」

一見神崎の考えはアホ丸出しのようにも思えるが、実はこの世界には『身体強化』と言う立派な魔法の使い方がある。身体強化には身体全体を強化する方法と、部分的に身体を強化する『部分強化』がある。神崎が今行おうとしている部分強化は消費魔力が少ないので今の神崎にはうってつけの魔法である。


「足だけに雷を纏わせればいいのか?まあやってみるか」

身体に流れる魔力が足に集まるようにイメージをする。次第に足が紫色の魔力に包まれていく。足の周囲にはわずかにだが雷が発生している。どうやら魔力を纏うことに成功したらしい。


「よし。それじゃあ行きますか」

助走をつけて木の枝に飛び乗る。よく忍者とかは陸を走るよりこうやって木の上を飛んで移動していたと中学の頃の担任が言っていたな。跳躍した後の木の枝は盛大に揺れ木の葉を大量に落とす。


「すげーな、俺忍者みたいだな」

のんきなことを言いながら神崎はスピードを上げた。








移動すること五分、神崎は木の上からホワイトウルフの群れを観察していた。


「こりゃあ〜ハズレ引いたかもな…」


神崎の視線の先には100体を優に超えるホワイトウルフの群れがいた。














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