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カンピオーネ!5人”の”神殺し
新生
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類《お仲間》だってことは理解しているかな?・・・【混沌の王】?」

「・・・は?」

 突然告げられた事実に、硬直する護堂だったが、彼女の言葉が切っ掛けで記憶が蘇ってくる。

「・・・そうだ、俺はナイアーラトテップを・・・。」

「そう。君は神を殺した。どうやったのかは私には分からないけど。君は、羅刹の君として新生した。・・・・・・御免ね。」

 そう言って、彼女は溜息を吐いた。

「もう少し私たちが早く気がついていれば、一般人の君を巻き込むことも無かったかもしれないのに。コッチもトラブル続きでさ。・・・主にドニの阿呆のせいで。」

 落ち込んだように話す鈴蘭だったが、護堂はそれを遮った。

「謝ってもらう必要なんて有りません。」

「ん?何で?」

 不思議そうに尋ねる鈴蘭に向かって、護堂は言い放った。

ナイアーラトテップ(彼女)は俺が殺す。そう決めて行動しました。・・・エリカを無理矢理巻き込んだのは悪いと思ってますけど、それでも。俺は、巻き込まれた訳じゃなく、逃げ出せたのに逃げなかった大馬鹿野郎です。でも俺は、俺の選択を後悔してません。」

 キッパリと。あの行動は、自分の意思であると告げた。後悔など微塵もしていないと告げた。それは、少なからずエリカと鈴蘭に衝撃を与えたのだ。

「彼女は、まつろわぬ身である自分を嫌がっていました。俺に、止めて欲しいと願っていました。だから殺した。友達が間違っていたら、止めてあげるものだから。逆に、俺以外に彼女を殺されたくないと思った。・・・今回の戦いは、俺の我が儘です。貴方たちは何も悪くない。」

「・・・ふーん。そっか。分かったよ、もう謝らない。」

 護堂の決意は硬かった。鈴蘭は、彼の意思を感じ取った。これ以上の謝罪は、彼に対する侮辱だと悟ったのだ。若くても、やはり魔王。運のいいだけの一般人かと思っていたら、いい意味で予想を大きく外された。

 だからこそ、この後の話をすることが出来る。

「じゃぁ、最新のカンピオーネ、【混沌の王】草薙護堂。貴方は、既に次の戦いが決まっているの。」

「・・・何だって?」

 突然の鈴蘭の言葉に、首をかしげる護堂。ナイアーラトテップを倒してから今まで、彼はずっと寝ていた筈である。なのに、何故次の相手が決まっているのか?

「実は、あんな大きな騒ぎを起こしたくせに、ドニ(あの馬鹿)がまつろわぬクトゥグアを逃がしちゃってね。まぁ、元々アイツの権能って《鋼》の権能がメインだから、《炎》《太陽神》の神格を持つクトゥグアとは致命的に相性悪かったみたいでね。しかも、『剣に狂った』状態だったから、相性の差なんて考えられないような精神状態だったみたいで。結構重体なんだよね。」

 問題を起こし、それを悉く大き
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