ハジマリ
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る。 そんなことも解らないの?」
小馬鹿にするように笑って女はそういった。
「『誰だい? 君は』」
「知らなくていいよ。 だってあなたは今から死ぬんだもの」
僕はすかさず完成(ジ・エンド)を発動させた。
相手の能力を上位互換にして自分のものにする能力。
しかし、僕にはなにも能力がこなかった。
「無駄だよ。 私の能力をコピーしたり創ったりできないように”証明”されているもの」
僕には言彦の力もやどっている。
安心院さんさえ退けたその力は健在なはずなのに……。
僕は構わず計『1京2858兆0519億6763万3867個』のスキルを使った。
「あなた何も解ってない。 (読者たちの世界の)漢字文化圏で最大の表記は不可説不可説転(10^37218383881977644441306597687849648128)。 その時点で数として
劣っている」
※正確には1不可説不可説転=10^37218383881977644441306597687849648128
「でもまぁ、これでも指数で表せるだけマシなレベルか」
この世には指数では到底表すことのできないグラハム数やフィッシュ数ver1~6、バード数などがある。
そんなモノに比べれば兆程度は0みたいなものだ。
※無限は数ではないので議論しない。
「『なら言葉で……!』」
「私が操るのは神の言葉。 あなたが操るのは人の言葉。 人の言葉が神の言葉に干渉できるとでも?」
あれもダメ、これもダメ。
これじゃあまるで……
「神と戦ってるみたいでしょ?」
「『っ!? たとえ神でも不老不死の僕は倒せない!』」
だけどそんなものは関係ない。
「そんな設定を無視するわ」
女性は不老不死という設定を無視して僕に致命傷を与えた。
「『君の能力は一体……何なんだよ……』」
「『数学』だよ。 私の夫の次に凶悪な能力」
森羅万象は全て数学によって書き表される。
この世を創ったのは最高峰の数学者(神)がいるといわれる。
それが和葉という女性だった。
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