第43話『海と夏祭りby恭也』
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手に持った木刀で肩口付近に斬りかかった
するとさっきまでとは違いシャナは俺のその攻撃を躱す事はせずに
素手で木刀を掴んで受け止めた
「なっ!?」
俺はそれに驚いたが直ぐに切り替えて左の木刀で斬りかかったのだが
それも素手で受け止められてしまった
「くっ!!」
俺は力を入れてシャナの手から木刀を剥がそうとするけど
木刀はピクリとも動かなかった
「うん。そろそろ飽きて来たからこれでお仕舞いにしよう」
シャナがそう言うと
シャナが掴んでいる部分から木刀が発火して燃え上がった
炎が俺の手元に燃え移る直前に俺は木刀から手を放して
シャナから距離をとってどうしようかと思考を巡らせていると
「はいっこれで武器も無くなっちゃったし今日は終わり!」
そう言ってシャナは両手に持った木刀だった物を投げ捨てた
「ふぁ〜あ……眠くなって来たし先に戻ってるね……」
いつの間にかシャナの髪の色はいつもの青に戻っていて
シャナは目を擦りながら俺の横を通って別荘へと戻って行った……
俺はその後ろ姿を只々黙って眺める事しか出来なかった……
シャナの姿が見えなくなったあと
俺は大きく息を吐き
「炎妖・炎髪灼眼のシャナ………」
シャナが名乗ったその名を呟いた……
そして次の日
俺は大きなあくびをしながらリビングのソファに座っていた
昨日はあの後、別荘の俺用に宛がわれていた部屋に戻る前に
シャナが戻ったであろう子供たちの部屋の前にに行ったのだが
音をたてないように
そーっと扉を開けようとドアノブに手をかけた所で
「何をやってるのかな?恭也?」
後ろから物凄く聞き覚えのある声がして
ゆっくりと振り返ると
満面の笑みを浮かべた忍が立っていた
「いや……これは……」
俺はすぐに何か弁明をしようとしたけど
「まぁ話はゆっくりと私の部屋で聞くわ」
忍はそういって俺の腕を掴み
俺は物凄い力で引っ張られて忍の部屋へと連れて行かれた……
その後の事は思い出そうとしても何故か頭が痛くなるだけで
思い出す事は出来なかった………
そんな事を考えていたら
いつの間にやらなのは達も起きて来ていて
朝食の準備を手伝っていたので
俺もソファから立ち上がり手伝う事にした
ちなみにツバ…いや…シャナはまだ寝ているそうだ…
朝食が終わった後は
各自荷物をまとめて帰宅の準備を始めた
そして朝食から1時間ほど経った頃
俺達は来た時と同じように
忍の家の車に乗り込み我が家へと帰宅した
ちなみにシャナはネオさんに抱かれた状態でまだ眠っていた……
みんなと別れて
なのはと共に家に帰ったあと
俺はすぐに父さんの元に向かった
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