第43話『海と夏祭りby恭也』
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めいていて
此方を見る目も同様に赤に染まっていた
「ツバサちゃんなのかい……?」
俺が恐る恐る聞いてみると
ツバサちゃんは口角を少し上げて
「ん? そうだよ? ボクは不知火ツバサ」
そう言って微笑んだ
ツバサちゃんは無表情が基本で
なのは達と遊んでいる時にも笑った顔など見た事が無かった為
今、目の前で微笑んでいるツバサちゃんに違和感を持って
「コッチの方で禍々しい気を感じた……それにその髪と瞳の色……
ツバサちゃん…君は何者なんだい?」
俺がそう問うとツバサちゃんはクスクスと笑いながら
「さすが士郎さんの息子さんだ。ボクの妖気を感じる事が出来るんだね」
「妖気……? それがその禍々しい気の正体かい?」
俺の言葉に
「そうだよ。改めて自己紹介させて貰うね
ボクは炎を司る者…『炎妖・炎髪灼眼のシャナ』」
ツバサちゃん……いや…シャナはそう答えた
「シャナ……それが君の本当の名前か……
君は何の為になのは達に近づいているんだ?」
俺はそう聞きながら別荘を出る時に持って来ていた2本の木刀を取出し
「返答次第では……」
そう言ってシャナの方を向けて構えた
すると
「ん〜まぁその質問の答えを言うのは簡単だけど
このまま戦いになった方が面白そうだから答えない事にするよ」
シャナはそう言って楽しそうに笑っていた
「そうか…なら力づくで聞かせて貰う!!」
俺はそう言いながらシャナに高速で近づき
両手に持った木刀の右手のでまず上段から1撃
それを体を逸らして回避したシャナに
間を空けずに左の木刀で横から薙ぎ払うように切りつけた
しかしシャナはそれも軽くバックステップする事で回避して
「やっぱり士郎さんより遅いかな? さぁどんどん攻撃して来てよ」
軽口を叩きながらヘラヘラ笑っていて
そんなシャナに俺を次々と斬撃を繰り出していった……
そしてシャナとの戦いが始まってから10分程が経ち
今の状況はと言うと………
「はぁ…はぁ……」
「あれ? もう終わりかな?」
「まだ…まだ……!!」
俺の攻撃は全て躱されていて
1度たりとも俺の剣がシャナを捕らえる事が出来ないでいた
そしてシャナの方から俺に攻撃してこない為
俺もダメージを受けたりはしていないが
全力で動き回っている為、俺の体力はじわじわと削られていき
シャナは汗1つ掻いていないのに対して
俺は滝のような汗を掻きながら肩で息をしていた
だけど此処で負けるわけにはいかないと
俺は両手に持った木刀を握りしめてシャナを睨みつけて
「俺は……なのはの為にも絶対に負けない!!」
そう叫んでシャナに向かって真正面から突っ込み
右
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