キャリバー編
百二十六話 対牛との戦い
[2/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ふさがり黒を守りだしたのだ。見てみると、瞑想している黒牛方はドンドン体力が回復していくではないか!
しかし金牛は物理耐性型である。この中で物理的に最高火力を誇るリョウですら中々に削りにくく、あっという間に。と言う訳にはいかない。実際金牛の方はまだHPは六割ニ分は残っているし、振りまわすバトルアックスが直撃しなくてもスプラッシュダメージだけでHPをガリガリ削っていくので、後ろのヒーラー三人では長くは持つまい。
MPが尽きれば……当然此方のHPが先に尽きて壊滅必至だ。
「キリト君、このペースだと後150秒でMPが切れる!」
「私も後180で落ちます!」
言ってるそばからこれだ。キリトは片手を上げて返事をすると、リョウを見た。リョウは一度苦虫をかみつぶしたような顔をすると……ニヤリと笑った。
「しゃあねぇ……サチ!!」
「は、はい!!」
「水雷火準備まで何秒かかる!!?」
「えっと……70!」
サチの返事に苦笑しつつ、リョウは続けた
「ま、そりゃかかるか……キリト、的俺にする!」
「分かった!アスナ、ヒョウセツ!兄貴にヒールを集中させてくれ!リーファ、シリカ、下がって拡散ダメのヒール頼む!レコン、兄貴にヘイトを!シノン、サチの後ろから兄貴の援護を!他のメンバーは一旦攻撃中止!拡散ダメに注意しながら下がって兄貴にヘイトを集中させる!!」
その指示に流石に一部のメンバーは戸惑ったような様子を見せた。
「え……!?」
「で、でも……」
ヒョウセツとアイリの反応に、リョウが怒鳴った。
「良いから早くしろ!!」
「「「「「り、了解!!」」」」」
いうが早いが、前衛メンバーがリョウを残して下がる。
リョウの後ろにいたレコンが詠唱を始め、リョウが叫んだ。
『ほら、かかってこい牛野郎!!』
呪歌 《ワイルド・ハウル》
プーカとしての能力によってより自身にヘイトを引き付けやすくなっているそのスキルを使って、金牛のヘイトを自分に引き付ける。更に……
「ベル・ヴィル!!」
闇系統 特殊魔法 《デコイ》
対象に対して憎悪値を集中させるサポート用の魔法がかかり、更にリョウに対するヘイトが上昇する。当然、金牛はリョウに向けて突進。そのバトルアックスを振り下ろし……
「おっ……羅ァ!!」
物の見事に、弾き(パリィ)で返された。
たたらを踏んで数歩下がる金牛に、リョウはニヤリと笑った。
「どーしたよ牛。デカイのは図体だけか?」
「ぶもぉぉっ!!」
牛っぽいようなそうでも無いような鳴き声を上げて、金牛は更に斧を振りかぶる。リョウから見て左上から右下への斬り下ろしの構え。
「そうそう。そうこなくっちゃ……なぁっ!!」
逆方向、右下からの振りあげ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ