キャリバー編
百二十六話 対牛との戦い
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さて、ALOにおけるキリト、リョウの普段のパーティメンバーは基本大体決まっている。キリト、リョウ、アスナ、サチ、リーファ、リズ、シリカだ。全員が高校生であり、内六人は同じ学校で、内三人は同じ家に住んでいるため、普通に予定が合う。
普段ならばこれで大体のクエストやダンジョンに行くのだが、今回に関して言うと更に人数が居た方が良いと言う事で、リョウは更にメンバーを集めた。即ちクライン、シノン、アウィン、アイリ、レコン、ヒョウセツである。
さて、普段のメンバーを見てみると分かると思うのだが、実はこのメンバー、基本的に魔法使い(メイジ)による火力役が少ない。アスナは半分細剣スキルに振っているので回復支援系しかマスターしていないし、リーファは攻撃支援系統の魔法を少し習得しているだけだ。シリカも一応少しは魔法を持っているが、やっぱり支援系だけだ。後のメンバー、リズは無論かなりのスキルを鍛冶に振っているし、キリトは完全に物理特化の脳筋ビルド。リョウは時々「面白そう」と言う理由だけで妙な魔法を妙に覚えていたりするが、メイジメインでやれる程の火力など当然ない。必然的に、このパーティは実は魔法的火力をたった一人に依存しているのだが……さて。
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「っと!ったく、アイツ物理耐性たっけーな!!」
「兄貴が言うならそうなんだろうなっと!」
言いながら、件の“アイツ”が巨大なバトルアックスを横薙ぎに振って、二人がそれをバックステップで回避。即座に振りあげられたそれを見て、キリトが叫ぶ。
「衝撃波攻撃二秒前、一、ゼロっ!」
ダンッ!と音を立てて、前衛後衛メンバーが大きく跳ぶ。衝撃波が真下を駆け抜けた。
突入から、約15分が経過していた。
ウルズの言った通り、ダンジョンにおける敵Mobの防衛はかなり手薄であると言えた。通常のザコMobは皆無出し(まぁ居たとしても出た瞬間八つ裂きだが)フロアの中ボスすら半分が不在だった。しかし、さすがに次層に降りる階段前のフロアボスは残っていて、成程、キリト達が跳ね返されたと言うのもうなづける火力を存分に見せつけてくれた。
まぁしかし、流石に今回は13人のメンバーだ、第一層の単目巨人型ボスを一気にとっぱして、ニ層を駆け抜け、現在は其処のフロアボスだ。しかし……
ニ層のボスは所謂人牛型のボスニ体だった。片方は全身真っ黒、もう片方は全身金ぴかと言うボスだ。このボス達、魔法攻撃は行わないのだが、その代わりなのか何なのか、黒牛方は魔法、金牛の方は物理の耐性が有りえない程高く設定されていた。
ならば普通ならとりあえず魔法耐性型を倒して……と言うのが基本だろうが、どうやらこの二匹は堅い絆で結ばれているらしく、黒牛が体力を削られた時点でバックに下がり瞑想を始めると。その前に金牛が立ち
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