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IS 〜インフィニット・ストラトス〜 日常を奪い去られた少年
第03話
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よ。ちょっと、驚かそうとしただけなんだから」

首筋に当てられていたものが外され、拘束が解かれた。一体、誰がと思い後ろを見るとIS学園の制服を纏った一人の女性がいた。よく見ると、リボンの色が違うので上級生だろう。

「はい、これを返すわ」

ぽいっと投げられてきたのはペンダントだった。それを取り、首に掛ける。

「いくら足音が聞こえたからって外に出ちゃダメよ?大海俊吾君♪」

何で名前を……と思ったがIS学園で男は俺と一夏しかいないし当たり前か。まぁ、俺の覚え方は『一夏じゃないほう』だろうけど。
ともかく、この女性は誰なんだ?

「今日の試合すごかったわねぇ。お姉さんビックリしちゃった」

試合を見ていたのか……。結構、騒ぎになっていたから当たり前かもしれないが。

「初操縦であそこまで出来る人なんて、私見たことないわ」

……初操縦だって?その事を知っている生徒はいないはずなんだけどな、多分だけど。
少し、不審に思い体に力を入れる。

「そんな警戒しなくてもいいわよ。あ、そういえば自己紹介してなかったわね」

手に持っていた何かを開いて言った。

「私はIS学園の生徒会長。2年の更識楯無よ。よろしくね」

この人が生徒会長……。何で生徒会長がここに、なんて疑問持っちゃいけないだろうな。まぁ、取り敢えず挨拶しとくか。

「1年の大海俊吾です。よろしくおねがいします、会長」

「あら、会長なんて他人行儀な。楯無さんとか楯無って読んで欲しいわ。あ、私的にはお姉ちゃんがいいかな?」

いや他人行儀も何も、今日初めてですよね、会うの。まぁ、気にしたら負けか。この学校にいる人は普通とは違うし。

「それで、会長は何であんな事したんですか?」

「いけずねぇ。まぁ、良いわ。無防備な一年生がいたから教訓というか、ちょっとからかいたくなって」

おい、後半。本音漏れてるぞ。こっちは本気でヤバイと思ってたのに遊びか、ちくしょう。

「って言うのは嘘で、少し気になってたのよ、あなたが」

「……それはどういう意味で?」

普通すぎる男のIS操縦者を見に来たのか?あ、これはありえそう。一夏がイケメンなだけ俺の普通さが際立ってるし。

「何か下らないこと考えてない?」

「いえ、考えてませんよ」

何でこう変に感がいい人ばかりなんだ、この学園は。

「まぁ、良いわ。初操縦であそこまで出来るのは何故だって思ってね。正直、私も織斑先生も驚いてたわ」

「何故って……特に理由はないですよ。一生懸命だったせいで良く試合は覚えてませんし」

「ふ〜ん……」

どこか試すような視線を俊吾に向けた楯無。しばらく、沈黙があたりを支配する。

「ふふ、あなたの目良いわ。私好みの
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