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IS 〜インフィニット・ストラトス〜 日常を奪い去られた少年
第03話
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さて、時は流れ、俊吾のIS適正試験が始まる数分前。俊吾は、既に第三アリーナのカタパルト控えにいる。だが、問題が発生していた。

「IS来ねぇ……」

予想はしていた。確かに、昨日の時点で予想はしていた。遅れるんじゃないかって。織斑先生の話を聞いている限り、完全に時間足りないよなって思ってました。

「はぁ、一夏も待ってるし、何か悪いなぁ」

というか、さっきから山田先生の声がスピーカーから聞こえるんだが。
内容はというと「何で来ないのぉ……予定時間過ぎてるのにぃ…………織斑君の時と一緒ってどういう事ぉ…………」などなど。不安にさせる内容しかない。

しばらく来そうにないし、一夏に戻ってもらうように山田先生に言おうか。

「山田先生〜」

突然のびっくりしたのか、スピーカーから「ひゃっ!」という声が聞こえた。どんだけ、焦ってるんだよ……。

「お、大海君、どうしました?」

焦ってるのは無視して話を進めるか。

「俺のISしばらく来そうにないし、一夏に一回カタパルトに戻るように言ったらどうですか?」

「た、確かに、しばらく来そうにありませんし……そうしましょうか。織斑先生」

麻耶は千冬に確認するように名前を言った。
ちなみに、織斑先生は俺の付き添いみたいな形で、俺と一緒にカタパルトに居る。補足だが、篠ノ之さん達は一夏側のピットです、はい。

「……それも、致し方ないか。山田先生、お願いします」

「分かりました」

カチャカチャと操作している音が聞こえる。一夏のISにつなげているのだろう。

「織斑先生。流石に無理があったんじゃないですかね。俺の専用機の準備」

「昨日の時点で完成度が5割と聞いていたが……」

「それで完成させるって言った奴アホなんじゃ……」

「まぁ、あいつらが完成させると言ったんだ。完成させるだろう」

「そういうもんですかね……」

スピーカーから麻耶の声が聞こえる。

『織斑君、時間が空きそうなので、一度カタパルトに……』

―――ピピピ

電子音が鳴り響いた。おそらく、連絡用の電話の音だろう。

『あ、ごめんなさい。ちょっと待ってくださいね!』

麻耶は一度、一夏との通信を切って電話に出た。

『はい、こちら第三アリーナです。はい……はい…………っ!……分かりました!』

何だ?何か嬉しそうな声が聞こえたが……。

「大海君大海君!来ました!大海くんの専用機が届きました!」

麻耶がそういうのと同時に、コンテナが運び込まれてきた。大きさは2メートル半くらい。これにISが入っているのだろう。
俊吾がそう思うと、コンテナのハッチが開いた。

『これが大海くんの専用機『黒天慟(こくてんどう)弐式』です!』

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