暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
ANSURW其は鳴天より死地に墜つ雷の化身なる者〜GrandfairY〜
[9/13]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
界・分け神――

雷光形態のグランフェリアの分身体が10体と生まれ、それぞれが壁となることで包囲砲撃を防いだ。そして今度は私に向かって50体を優に超える数の分身体が襲い掛かって来た。それぞれの手には魔力槍が携えられている。“雷界幻矛”を持つ者――オリジナルのあの娘は居ない。

(結界を含めてこんな術式は知らないぞ・・・!)

“エヴェストルム”を鞭のパイツェフォルムで再起動。柄の長い槍型を持ち手とし、柄頭から伸びる魔力の鞭の先端に有るもう片方の剣型の“エヴェストルム”をブンブン振り回して、高速で飛来する数十体の分身体を迎撃。先端の剣で裂き、半ばの鞭で打ち、接近を許してしまった者には持ち手の槍で薙ぎ、貫き、殴る。

――雷天結界・閃雨――

「っぐ・・・!」

分身体の対応に意識を割きすぎた。背後からの光線の雨を避けきれず、何発か全身に受けてしまった。光線を受け、体を貫通し、反対側――胸や腹から跳び出すと言うのをしっかりと見た。しかもさっき受けた時には無かったスタン効果付き。電流で筋肉が強張ってしまって、体が言うことを聴かない。

(グランフェリアには貫かれてばかりだな・・・)

そんなことを他人事のように考えながら、雷光より出現したオリジナルのグランフェリアが私の胸に目掛けて“雷界幻矛”を突き出したのを見る。

――女神の護盾(コード・リン)――

「チッ・・・!」

体は動かずとも魔力炉(システム)は稼働し続け、私は意識を繋ぎ止めている。魔術を発動する分には何ら問題は無い。女神が祈る姿が描かれた障壁リンは“雷界幻矛”の刺突を完璧に防ぎきるが、グランフェリアの突進の勢いだけは殺せない。私はそのままあの娘に押されるように後方へ弾き飛ばされる。

――雷天結界・分け神――

結界を構成する雷光よりあの娘の分身体が10体とまた出現し、両サイドから襲い掛かって来た。

「くそっ・・・!」

「全身を穴だらけにして、雷撃で体内を焼き滅ぼしてやるわッ!」

リンごと私を押し続けるグランフェリアが勝利を確信したかのように笑みを浮かべた。私としてはこのまま殺されるわけにはいかない。未だに体が動かないが、魔術は扱えると・・・たった今、見ただろう!

――崇め讃えよ(コード)汝の其の御名を(ミカエル)――

背に有る22枚の蒼翼を射出。散開した蒼翼は迫る分身体へ先端を向け、砲撃ミカエルを連続発射。ミカエルは中級最強の威力を誇る術式だ。蒼翼22枚を空翔ける砲身として、汎用性砲撃を行わせる。もう1つの効果は、蒼翼の後端から魔力ロープを生み出し、最終的に敵を閉じ込める檻とすることだ。その代償として飛行能力が酷い有様になってしまうが。今の状態ならそれくらいどうってことない。次々と現れる分身体をミカエルで迎
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ