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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
ANSURW其は鳴天より死地に墜つ雷の化身なる者〜GrandfairY〜
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。体が小さくなったことで戦い辛くなってしまうかと思ったが、案外問題にはならなかった。小さいゆえに体を常時覆う魔力障壁の消費魔力も少なくなり、何より小回りが利きやすくなった。体を軸に“エヴェストルム”をクルクル回し、片穂であの娘の刺突を捌き、片穂で斬撃によるダメージを狙う。
「っと、そうだ。これを聴きたかったんだ・・・!」
――
屈服させよ
(
コード
)
、
汝の恐怖
(
イロウエル)
)
――
グランフェリアの側面より、サイズを2周りほど小さくした銀の岩石で組まれた巨腕イロウエルを1基だけ出現させ、あの娘を握るように捕まえようとした。正直イリュリア製の“エグリゴリ”・ミュールにすら潰されるようなイロウエルだ。期待はしていない。まぁ私が土石系を苦手としているというのが大きな要因だろうが。しかしあの娘は「ぅぐ」簡単にイロウエルに捕まった。人差し指と中指の間からあの娘の胸と頭だけが出る。
「なんか・・・拍子抜けだな。まぁいいか。答えろ、グランフェリア。何故イリスが、管理局がレーゼフェアとシュヴァリエルの名を知っている?」
イリスの口から2機の名を聴き、動揺を隠すのがどれだけ大変だったか。フェイトの元にグランフェリア。管理局にレーゼフェアとシュヴァリエル。悪い夢を観ているような、偶然では片付けられない出遭いが起きてしまっている。
(なのはやユーノ達の元にも誰か姿を出していないだろうな・・・?)
マリアの索敵能力の穴に少々呆れや不満が生まれてしまうくらいは許してほしいものだ。足掻くこともせずにグランフェリアは真っ直ぐと私の目を見つけ返してきて・・・あることに気付き、「しまった!」何をする間もなく私は全力で急上昇する。あの娘の瞳。うっすらと光が燈っていた。それは、ある術式を発動する前兆だ。もう少し疑うべきだった。「くそっ、いきなりか・・・!」何故グランフェリアが大人しく捕まったのかを。
「真技・・・!」
――招請・百輝千光万雷――
カッと足元、グランフェリアから強烈な閃光が発せられた。あの娘の真技によるものだ。私のデリングと同じようなものだ。あの娘を中心に雷光が球体上に爆ぜる。熱量を持った爆ぜる雷光は触れる物を融解させつつ、私を呑み込もうと迫ってくる。
(最上階――駆動炉か・・・!)
庭園の最上層部へと辿り着いたところで雷光は収縮、ギリギリで効果範囲から逃れることが出来た。しかし時の庭園の塔、その大半が融解しまったことで崩壊速度云々と言ったレベルの話じゃなくなった。上層部と下層部との間にぽっかりと空いた穴。イリュリア戦争での“エテメンアンキ”と同じだ。重力に引かれて上層部が落下を始めた。逃げることは出来るが、その時は次元空間にこの身を投げ出すことになる。
(とはいえ次元空間に生身1つで存在できるのか・・・?
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