第79話 集結する仮面の戦士達。デストロン最期の日(後編)
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塞がっていくのだ。それだけじゃない。失っていた筈のパワーもその光の中に居ると戻っていく感覚が感じられてくる。
「あ、主……」
「シグナム!」
はやての腕の中でシグナムが再び目覚めた。消えかかった温もりが再び感じられる。奇跡の光であった。
「この輝き、何て温かいんだ……これが、本来のキングストーンが持つ力、嫌、はやてちゃんの力なんだな」
「馬鹿な……なり損ないの世紀王にこんな力がある筈がない!」
「隙ありだ!」
一瞬の隙を突き、ザフィーラに突進するRX。対応に遅れたザフィーラの腕を掴み、そのまま背負い投げの要領で投げ飛ばす。
更に連鎖式で目の前に居たシャマルにそのままザフィーラの巨体を叩き付けた。華奢な体であるシャマルに大柄のザフィーラをぶつけたのだ。当人にとっては溜まった物じゃない。忽ちザフィーラの下敷きとなり地面に倒れ伏してしまった。
「今ならば二人を助けられる!」
倒れて身動きが取れない二人に向かい、RXがキングストーンフラッシュを浴びせた。ベルトのバックルから赤い輝きが発せられる。それを受けた二人の体からドス黒いオーラの様な物が浮かび上がり、やがて消え去ってしまった。
すると二人はまるで糸が切れた人形の様にその場に倒れてしまったのだ。
成功だ。シグナムの時と同じように二人を救う事に成功したのだ。
これで残るはヴィータ只一人である。
「さぁ、ヴィータちゃん。君も助けてあげるよ」
「そうは行くかよ!」
近づこうとした光太郎から逃げるようにヴィータは飛翔する。
「ヴィータ!」
「覚えてろブラックサン! それになり損ないの世紀王! 必ずテメェ等を始末してやるからな!」
そう言い残し、ヴィータは去ってしまった。追おうとしたが、相手が空を飛んでいるのでは無理だ。それに、今はやるべき事が残っている。
「はやてちゃん、君は二人を頼む。僕は……」
「分かっとる。デストロンをやっつけてな、光太郎兄ちゃん!」
強く頷くとRXはデストロン達と戦っている三人の仮面ライダー達の支援に向った。
今、其処で三人のライダー達とデストロン怪人軍団との壮絶な死闘が繰り広げられている。
其処へRXが加わったのだ。
「手を貸します! 共に戦いましょう」
「助かる」
RXが加入した事により、形成は大きくこちら側に傾いた。只でさえ強い仮面ライダーが四人も現れたのだ。これによりデストロンに幾ら怪人が居たとしても勝ち目は薄かった。
遂には怪人達の殆どが撃破され、残すはヨロイ元帥只一人となってしまったのだ。
「ま、まさか……我等デェェェストロンの総戦力を以ってしても、仮面ラァァイダーを倒せないと言うのか?」
「ヨロイ元帥、残すは貴様只一人だ!」
「ぐ、ぐぅぅぅ……」
四人のライダーを前に退きだすヨロイ元帥。する
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