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スーパーヒーロー戦記
第79話 集結する仮面の戦士達。デストロン最期の日(後編)
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「本郷先輩、一文字さん!」
「馬鹿な、貴様等はカメバズーカと共に海の藻屑となった筈だ!」
 そう、ダブルライダーは半年前にカメバズーカと共に海の藻屑と消えた筈であった。だが、そのダブルライダーが今、こうして目の前に現れたのであった。
「生憎だったなデストロン軍団! 俺達は貴様等の野望を打ち砕き、根絶やしにするその日まで、例え殺されても死ぬ事はない!」
「それになぁ、世の中には【色男は死なない】ってルールがあるんだぜ!」
 本郷の言い分は理由になるが一文字のは余り意味を成さない気がしてきた。
 だが、こうしてダブルライダーが揃ってくれたのは何よりも有り難い事であった。
「風見、今こそデストロンを根絶やしにする絶好の機会だ!」
「ここいらで決着をつけようぜ。ショッカーから続いたこの悲しき連鎖を断ち切ろうぜ!」
「やりましょう! 俺達三人の仮面ライダーの力を結集させましょう!」




     ***




 はやての腕の中で、シグナムの体から体温が消え失せていくのが感じられた。ヴィータの一撃が致命傷となってしまったのだろう。今のシグナムは微動だにしない。
 そして、そんなはやての目の前でヴィータは勝ち誇った顔で立っていた。
「さてと、後はブラックサンをぶっ殺してキングストーンを抜き取るだけだな」
「その点なら問題ないわ。幾ら異常なパワーアップをした所で、創世王様から頂いた力を持ってる私達には到底敵う筈がないもの」
 勝ち誇ったようにシャマルが言う。彼女の言う通りであった。目の前では仮面ライダーBLACKRXがザフィーラを相手に苦戦を強いられているのだ。
 フォームチェンジをする間すら与えない連続攻撃に押され始めている。
 このままでは、いずれRXも力尽きてしまう。そうなれば全てが終わってしまう。
(光太郎兄ちゃん、シグナム……皆死んでまう! 私の大切な人達が皆居なくなってまう。お父さんとお母さんみたいに……もう嫌や! そないな事。もう誰一人私の大切な人が居なくなるのなんて……絶対に、絶対に……)
「絶対に嫌やああぁぁぁぁ!」
 はやては叫んだ。そして願った。もう誰一人として自分の大切な人間が居なくならないで欲しいと。
 その時であった。はやての体から眩いまでの光が発せられた。白銀に輝くその光は眩く輝き、周囲を照らし出す。
「な、何だ!」
「この輝きは……キングストーンの輝き! でも、何故?」
「馬鹿な! そいつは不完全なキングストーンしか持っていない筈だ! なのに何故?」
 はやてが放つ光に三人は驚愕していた。更に驚きの展開が起こった。
 その光を浴びているシグナムが、そして仮面ライダーBLACKRXが、果ては傷ついたアルフ、ユーノ、フェイト達が。
 それら一同の負っていた傷がみるみる内に
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