奪われた者、奪い返す者〜
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突如現れた思春の一撃で俺は地面近くまで弾き飛ばされた。
「く・・・思春、思春なんだろ!?解らないのか!?俺だ、亮だ!」
「知らん、私はロビン・グットフェローだ!」
ガァン!
「っ・・・またこのパターンかよ・・・!!」
もう一撃によって俺は地面に叩き付けられる。
「亮さん!」
「亮お兄ちゃん!」
「来るな!!」
亞莎とリーファを止める。
「はぁっ!」
振り下ろされた鈴音を首を捻って避け、そのまま腹に蹴りを入れる。
「っ・・・」
そして急いで跳ね起き、思春から距離を取り、離れる。
「じゃあ・・・お前は何者だ」
「私はロビン・グットフェロー。妖精王オベイロン様の部下だ」
「・・・!」
俺は息を吐き、気持ちを落ち着かせる。
「なるほどな・・・今回は洗脳系か・・・だったら・・・」
対処法なんて何時も一つだ。迷うことはない。
「全力で・・・ぶつかる!」
この世界ならお互いが死ぬことはない・・・!
早貴〜
「大丈夫ですか?パパ、お姉ちゃん」
「ああ、ここは・・・」
「リパル、分かる?」
『それが・・・どうやらここの情報はないみたいッス』
「そっか・・・」
「アスナのいる場所は判るか?」
「はい、かなり・・・かなり近いです。上の方・・・こっちです」
俺達は元の姿に戻ったユイのナビを頼りに走り出す。辺りを見渡すとまるで何かの研究所みたいな通路・・・
「この先です!」
途中の別れ道にも迷わず、一気に走り抜け、行く手を塞ぐドアを開け放つ。すると・・・太陽が見えた。
「・・・!」
足元や周りは太い樹の枝だらけ・・・だが・・・
「無いじゃないか・・・空中都市なんて・・・」
ああ、あの男がやりそうなことだ。餌をちらつかして、遊ぶ。
「最低だ・・・」
小さく呟く。そしたらユイが不安そうに俺達の裾を引っ張った。俺とキリトはお互いに目をあわせ、頷いてからまた走り出す。しばらくして見えたものは大きな鳥籠のようなもの。アレには見覚えがあった。アスナの目撃情報にあった鳥籠だ。
「(あと・・・少し・・・!)」
そして鳥籠が目の前に迫り・・・一人の少女が目に入った。・・・一目見ただけではただの妖精かもしれない、けど俺達が見間違える筈がなかった。
「・・・アスナ」
「ママ・・・ママ!!」
ユイが叫び、腕を振ってアスナを閉じ込め
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