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新機動戦記ガンダムW -星間戦争記-
永遠と一瞬 〜最後の勝利者編〜
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わ」
「あのシステムか」
「えぇもちろん」
エルヴは手元のレバーを手前に引いた。
「アクセルシステム起動!!」
アクセルシステム。それは、背部の翼からナノマシンを散布し、その粒子一つひとつが加速し、間接的に機動力を向上させるシステムである。
赤い翼から赤い粒子が散布された。
「……見えた!」
エルヴはグリップを強く握り、ウイングフェニックスを加速させた。
残像を残しながら、フォーメーションの壁に突進する。
「このフォーメーションは、外からの攻撃に弱いのよ」
ウイングフェニックスが脱出したのを確認し、6機が外向きに回転した途端、そのすべてのMSが爆発した。
「6機破壊、残り6機はあなたの仕事よ」
「了解した」
ウイングΩが、2丁のバスターライフルを左右につき出す。
「一掃する」
バスターライフルを放ち、そのまま回転し始めた。その行動は、まだBFにいた頃に見た、エピオンUとウイングMの姿に影響されたものだった。
マゼラスとスターダストが全滅し、後にはプロキオンとMSの破片のみが残った。
「さ、さすがはガンダムだ…面白くなってきたぜ!」
プロキオンは飛行形態に変形し、その場を去っていった。
「逃がすか!!」
「深追いはよくないわ、それに私たちの任務は地球防衛よ」
「あ、あぁ…では、これから防衛フォーメーションをとる」

「行っくぜェ!!」
デュアルの明るい声が響いた。が、位置情報が示す場所には、マゼラスしかいなかった。
突如、マゼラスの1機が爆発した。
「うわぁぁああぁ―」
「どうした!!」
「敵襲!しかし敵、確認できm―」
「お、おい!!」
その場のマゼラス小隊は、隊長機を残して、全滅した。
いくつもの爆風が重なり合い、放つ光の中に、1機のMSの影があった。手には大鎌、周囲にはビットが漂うその姿、デスサイズヘヴン。
「な、なんだあれは!?」
模型(デコイ)だぜ…」
マゼラスの目前の空間が歪み、遠くにいるはずのデスサイズヘヴンが現れた。
ビームシザースが振り下ろされ、機体を寸断する。
「トロワ!援護頼む!」
「了解した」
デスサイズヘヴンの攪乱に乗じて、リラが前進してきた。
「リラからピースミリオンへ、シンフォニアを頼む」
「了解した、エネルギーシンフォニアを射出する」
トロワとトリントンが言葉を交わす。
ピースミリオンUから、1本の光線が発射され、リラの背部の受信機に吸い込まれた。
リラのコックピット内に電子音が響く。モニターに表示されたレーダー反応の光点を次々とロックオンしていく。
変化に気づいたマゼラスが集結してくる。
「ジェネシス・オブ・レクイエムの射線上に近づくな!!」
「了解ッ!!」
デスサイズヘヴンが後退し、そこに、サンドストーム、グラビトンアームズ、セ
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