−本物と偽物−前編−
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何でだろう。
「スピード・ウォリアーに団結の力を発動!スピード・ウォリアーは、お前のモンスター、ジェット・ロイドの攻撃力を超えた!行け!スピード・ウォリアー!ソニック・エッジ!!」
「待て!ジェット・ロイドの効果は…」
つい口出しをしてしまったが、攻撃宣言はもう完了している。
「ジェット・ロイドの効果を発動!このカードが攻撃された時、手札からトラップカードを発動できる!僕が発動するのは、魔法の筒!!相手の攻撃を無効化し、その攻撃力分のダメージを与える!!」
スピード・ウォリアーの攻撃力は3100…
ライフが800しかない神楽坂の負けだ。
「うわああああッ!」
神楽坂LP800→0
「やったッス!これで整理券は僕の物ッス!」
トメさんから整理券を貰い、翔はオシリス・レッド寮に走っていった。
十代と隼人にでも自慢するつもりだろう。
「神楽坂の奴、オシリス・レッドなんかに負けたぜ?」
「あいつはもう駄目だな…」
ごちゃごちゃうるさい連中をトメさんが追い出し、俺と三沢は倒れている神楽坂の下へ行った。
「神楽坂、大丈夫か?」
「ドンマイ。こんな時もあるさ。」
俺と三沢は今ではオベリスク・ブルーだが、よくラー・イエローの方へ遊びに行っている。
なので、あまりオベリスク・ブルーという感じはしないし、ラー・イエローである神楽坂とも仲は良い。
「今度は俺のコピーデッキなんかじゃなく、自分のデッキを使えよな。」
「…どうしろっていうんだ。俺はどう作っても誰かのデッキに似てしまう…だったら最初っから誰かのデッキを使った方が良いじゃないか…」
「神楽坂。それは駄目だ。」
たとえ誰かのデッキに似ていようと、そこから自分のコンボを組めばいい。
だから、コピーデッキは駄目だ。
自分のデッキは自分のモノだ。
コピーは、自分のデッキじゃない…
「…分かっているんだ、そんなことは…」
神楽坂も分かってはいるんだ、コピーデッキでは駄目だということを。
「だったら俺と遊矢、神楽坂の三人でデッキを組もう。」
「それは良い考えじゃないか!」
流石は三沢。
「いや、それには及ばない…」
神楽坂はふらりと立ち上がり、俺の方を向いた。
「遊矢。お前は自分のデッキに入っているカードを信頼して、理解すれば好きなカードでも使える、と言ったな。」
「まあ、微妙に違うがだいたいそうだな。」
不必要なカードなど存在しない。
どんなカードだって何かのコンボに使えるはずだ。
「…今日の夜に相談したいことがある。」
「今じゃ駄目か?」
何故に夜?
「駄目なんだ。じゃあ、またな。」
神楽坂は、どこかへ歩いてい
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