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遊戯王GX−音速の機械戦士−
−冬休み−
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side遊矢


冬休み。
学校の長期休暇の一つであり、生徒が待ち望むものだ。
当然だが、世間一般の学校と同じようにここ、デュエルアカデミアにも冬休みというものはある。
デュエルアカデミアは、デュエルが授業に入っているだけで他は普通の学校となんら変わることはない。
(錬金術を除く)
生徒たちは、学校に残るグループと家に帰るグループに別れて冬休みを楽しんでいた。
十代に翔、隼人は居残り組で、明日香に三沢、亮は家に帰るそうだ。
俺か?俺はもちろん…
「ただいまー。」
家に帰るグループだ。
レイにも、冬休みには帰ってくるように言われたしな。
久しぶりに自分の家に帰ってきた。
俺の家は、機械の修理・改造を担当する店だ。
結構田舎町なこともあり、需要はある。
そこで俺の父、黒崎遊輝はいつも通りに機械をいじくっていた。
「父さん、帰ったぞ。」
「んー、遊矢か。どうした、退学にでもなったか。」
いきなり笑えない冗談を言うな父上。
「冬休みだ。休み中は店を手伝うぞ。」
ここでの経験があり、自分は機械が得意になったんだろうな。
「いや、いらんよ。それより早乙女さんのところに行ってやるんだな。」
「は?なんで?」
そりゃあ、レイのところには行くつもりだが…
「昨日早乙女さんと娘さんが来てなあ。
『お宅の息子さんを冬休みが終わるまで預からせてください』
って言うもんだからよ。」
言うもんだから…何だ!?
「二つ返事でOKしちまったよ。」
「息子を売ったなこの馬鹿親父!!」
恋する乙女の行動力を再びなめていた。
「親に向かって馬鹿とはなんじゃい!?」
そう言いながらスパナを投げつけてくる。
「危ねぇ!」
ひらりと避ける。
「分かったら、速く荷物をまとめて早乙女さんのところに行ってこい!!」
こうして俺は、久々の我が家を堪能する暇も無く、レイの家に泊まりに行くこととなった…
俺の、せっかくの休みが…消えていく…



ピンポーン
泊まり込みの荷物を持ち、俺は早乙女家のチャイムを押した。
はぁ…
『あら、遊矢くん。何の用かしら?』
早乙女ママ、登場。
チャイムから聞こえてくるその声は、明らかに彼女の声だった。
「何の用、じゃないですよ。流石にあれが嘘だったら怒ります。」
『分かってるわよ。
入って頂戴。』
早乙女ママの許しを得て、早乙女家のドアを開ける。
そこには。
「遊矢様〜〜!!」
ホーミングミサイル(レイ)が用意されていた。
避けるわけにもいかず、体で受け止める。
「お帰りなさいませ遊矢様!」
「俺の家はここじゃないし様は止めろ!」
久々に会って数秒後に二回もつっこませないでくれ…
「それじゃようこそ!」
早乙女家は普通の一軒家で、家族は3人。
そのうち父親
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