第六話 「クロプシュトック侯事件 ~軍務省爆破事件~」
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部、統帥本部、軍務省の将校もろとも炎に包んだ。』
クロプシュトック星系 小惑星帯 討伐軍 旗艦 ベルリン アンスバッハ准将
討伐軍の艦隊が小惑星帯に閉じ込められてから2日が経過した。小惑星帯に作られた回廊の前後を封鎖された。無線は封鎖されているから援軍も呼べない。もしブラウンシュバイク公爵が戦死されれば討伐軍は瓦解してしまう。
クロプシュトック星系 小惑星帯 討伐軍 旗艦 ベルリン ブラウンシュバイク公爵
小惑星帯に閉じ込められてから一向に事態は動かない。
「アンスバッハよ。何故手こずっておる。我が軍は3万隻の大軍であるぞ。」
「公爵閣下。我が軍は回廊を渡河するために長大な縦陣形を採用しました。敵軍は薄くなった我が軍を容易に攻撃もしくは突破できるのです。加えて回廊の出入口は機雷原で封鎖されております。機雷原の突破に手こずっている間に小惑星に潜んだ敵艦が我が軍を攻撃し回廊から脱出できません。かつて古代地球にハンニバルという名将がおりました。敵はハンニバルが大ローマと戦ったトレビアの戦いにならったのでしょう。」
「講釈は良い!」
クロプシュトック星系 小惑星帯 討伐軍 旗艦 ベルリン アンスバッハ准将
敵軍の一帯が紡錘陣形でこのベルリン向けて突進してきた。護衛の分艦隊を差し向けるべきだな。
「護衛の分艦隊に連絡。接近する敵の進路を阻め!」
『ブラウンシュバイク公爵がのる戦艦ベルリンを守るために護衛のための分艦隊が戦艦ベルリンを離れたその時、運命という名の流れ弾がブラウンシュバイク公爵座乗する旗艦ベルリンの胴体部、艦橋付近を貫いた。』
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