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ゲルググSEED DESTINY
第十二話 かつての日常
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―と俺は思います」

「殺されたから殺し、殺したから殺されて、それで最後に本当に平和になるんでしょうか?」

シンやアスランは議長の言葉に自分たちなりに考えた言葉を告げる。そして議長は語る、こういった戦争を経済活動としてとらえる組織、ロゴスがいるのだと。

「そう言った意味じゃ―――俺なんかもその加担者の一人ですかね?」

クラウがそう言いつつ、議長の発言に介入した。

「結局、戦争も政治家にとっては政治の、経済界の人間にとっては経済の一端です。人の死を数としてとらえて、その人の死すらも逆に利用する。そういった存在は弱体化は可能でも根絶は不可能だと俺はそう思いますよ」

「クラウ君。つまり君は彼らの存在はなくならず、戦争がなくなることもないと、そう思うのかね?」

「仮になくなったとしても戦争のない世の中なんて実現不可能だとは思ってますよ。戦争とは乱暴に言ってしまえば一種の競争です。ハッキリ言ってしまえば子供が二人で喧嘩するのが国家規模になったものが戦争でしょう。そこまで単純な話じゃなくても人間は他者と自分を比べたがります。そして優れていたいとも同時に思う」

「つまり、君は人が人である限り戦争はなくならないと?」

「人類にコーディネーター以上の革新でもあれば何か変わるのかもしれませんね。もしかしたらの話ですが」

例えばイノベイターやNTのように、或いはSEEDもその可能性はあるのかな―――言葉にならないほどの小さな声でそう呟いた。









「で、俺達は帰還するのか?」

議長との話し合いも終わり、黙って話を聞いていただけのマーレはクラウにそう尋ねる。

「始めはその予定だったんだけどね……」

夜空を見上げながら適当な場所にもたれかかっていたクラウは口籠り、ばつが悪そうに頭をかきながらそう言う。

「予定だった?」

「ああ、俺も含めてミネルバ入りだって話だ。ハイネも配属されるんだから戦力は十分そうな気がするんだけどね―――」

「は、待て?お前も配属されんのか―――開発主任のお前が?」

嘘だろと言わんばかりにマーレは尋ねるが首を横に振りその通りだと答える。

「議長は何考えてるんだ?―――ともかく、お前の機体はあるんだろうな?」

当然とばかりに胸を張るクラウ。彼はミネルバ配属の命が下された時から色々と準備もしていた。

「俺の機体は当然用意してるし、試作段階の物も多いが色々と装備関連も用意してある」

仕方が無いから開発は基地に着くたびにデータで送ったりするのがメインになると言いながら話す。

「下手すりゃ、データを送るって手間がかかってる間にデータごと盗まれる可能性もあるからな」

「ナチュラルにか?ありえんだろ、ナチュラ
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