第十二話 かつての日常
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。戦って、今度こそ大切な全てを守ってみせる。
そう決めたんだって、自分にいつも言い聞かせる。でも何で、こんなこと急に思い出したんだろうか。アスラン・ザラとの距離が少し縮まったような気がしたから?
それとも、これから何か起こる予知夢めいたもの?
「まさかな―――」
馬鹿なことを考えたと首を振り、起き上がる。そろそろ基地に着く頃だろうかと考えながら俺は部屋を出た。
◇
「やれやれ、俺も暇じゃないんだけどな。折角ゲルググ以外の機体だって完成したってのに―――」
また議長にお呼ばれした俺は宮仕えのようにせっせと働かされる。個人的にはゲルググシリーズも初期のシリーズ機が完成してようやく順調に配備が進みだしてこれからって所だったんだが。
「議長、ディオキアに到着しました。ミネルバクルーを何人かお呼びするんで?」
「ああ、人選に関しては君に任せる。何なら君もその場にいてもらって構わんよ」
「……状況次第ではそうさせていただきます」
どっちにしても問題ないような回答をしつつ、VTOLから降りる準備をして久しぶりに見た気がするミネルバへと向かうことにする。(具体的には七話分位)
「ああ、ハイネは如何する?今のうちにミネルバクルーと顔合わせしておくかい?」
通信機を起動させてグフに乗って同行していたハイネに一応聞いておく事にする。まあ、ライブが忙しそうだから無茶だと思うが。
『いや、お誘いは嬉しいが俺もこの状況じゃ動けないからな。任せとくよ』
予想通り断られたのでライブが始まって騒がしくなる前にミネルバクルーを探すことにする。
「お、いた。おーい、シン!」
「クラウ!?」
俺を見つけたシンを含めた複数人のミネルバクルーがこちらに向かう。
「クラウさん、どうしてここに?」
「プラントにいるんじゃなかったけ?」
ルナマリアやショーンも疑問を口にしながらこちらに駆け寄ってくる。
「あー、色々とあって…まあ一言でいえば仕事だ。議長が来ていてな、その護衛っていうか手伝いだよ。後、ミネルバクルーの何人かは呼ばれてるからね。こっち来いって」
それからは色々と雑談もしながら俺はシン達を議長の元に連れていく事になった。
◇
議長、タリア、レイの他に、アスラン、シン、ルナマリア、ついでにマーレと俺も含めてお茶会としゃれ込む一同。
そうした中、核心を突いた話を議長がしだす。
「我々も努力はしているのだがね―――戦いを回避しようとする事は戦うと決める事よりも遥かに難しい……」
「ですが議長、普通に、平和に暮らしている人々は守られるべきです。だから敵の脅威がある時は戦わないといけない。そうしないと何一つ守れない――
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