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Magical Girl Lyrical NANOHA− 復元する者 −
第7話 BLUE-LIGHT
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た。
地上数pに浮かんでいるジュエルシードに向かって高速で飛翔する。
なのはは彼女の後を追って追随していく。
互いに先にジュエルシードを確保せんとビル街を駆け抜ける。

到着は同時。

互いのデバイスの先端が交差する。
ジュエルシードを奪われない様に遮る。
二人の魔力が先端でぶつかり合い、火花を散らす。

それが原因だろうか……。

中心の封印されたジュエルシードから魔力が漏れ出す。
二人の魔力に干渉を受け、封印が解け掛けている。
漏れ出す魔力の圧力が高まり、胎動する。
二人は取られない様にと熱くなり、気付かない。

次の瞬間・・・・。

二人のデバイスの先端に亀裂が生じ、ジュエルシードから膨大な魔力が解き放たれた。
蒼き魔力が天を穿つ様に立ち上る。
余りの衝撃に二人の少女は吹き飛ばされた。


「くっ……!?」

「きゃああああ〜〜!?」


反対方向に吹き飛ばされ、フェイトは何とか空中で体勢を立て直す。
片やなのはは、そんな器用な真似は出来ず、衝撃も緩和が甘く、地面に叩きつけられていた。
小さなクレーターの中心で呻く。
レイジング・ハートも半壊し、満身創痍という有り様。
ユーノが慌てて駆け寄り、サクラもアルフへの攻撃を止め、心配そうに駆け寄っていく。
フェイトの方は、バルディシュもまた、所々に亀裂が生じ、コアたるクリスタル体が明滅していた。
その状態を唇を噛みしめ、悲しそうに見詰めるフェイト。


「ゴメンね……戻って、バルディシュ」

『Yes…………sir…………』


音声も途切れ途切れ。
主たる少女の命に従い、彼女のするグローブの手の甲に取り付けれている装飾部に形をほどき、待機状態に戻る。
愛機が待機状態に戻るのを確認すると、フェイトはそのまま地上に降り立つ。
クラウチグスタートの体勢を取ると、未だに半暴走状態にあるジュエルシードに向かって一気に駆け出した。
真っ直ぐに手を伸ばし、ジュエルシードを掴み取る。
両手でジュエルシードを包み込み、胸の前に持ってくる。
圧倒的な魔力の圧力が少女の身体を蝕む。


「駄目だ、フェイト!危ないよ、離れて!!」


アルフの悲鳴に近い叫びが周囲に響く。
アルフの静止も聞かず、フェイトは両膝をついて圧力に屈指ながらも暴走したジュエルシードを止めようと魔力を解き放つ。
黄色の魔方陣が展開される。


「止まれ……止まれ……止まれ」


祈るようにジュエルシードを包み込む彼女の手から鮮血が飛ぶ。
魔力で押さえきれない漏れ出でる力が彼女を傷つける。
世界の一つを滅ぼす力を秘めた宝石を止めるには少女一人では力が足りない。


「駄目だ、フェイト!逃げて!!」

「っーーー」


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