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Magical Girl Lyrical NANOHA− 復元する者 −
第7話 BLUE-LIGHT
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金色の少女に以前の余裕は垣間見れない。


(この子、前よりも強くなってる…… )


交わしながらフェイトは思う。
魔力弾の誘導操作一つ見ても、前回と比べるまでもなく。
回避も砲撃のタイミングも以前より上手い。
さっき放たれた4つの魔力弾も前より早く、操作性も上がっていて紙一重でかわしてしまった。
急激な成長といえる。


「同じ物を求めて……競い合うのは仕方の無いことかもしれない」


白き少女と黒き少女。
なのははレイジング・ハートを砲撃形態の『Canon-mode』に。
フェイトもバルディシュを同じく形態を変え『Grave-form』に。
互いに砲身の先を向けあい、牽制し合う。
そんな中で、なのははフェイトに静かに語りかける。

「でも、理由も分からずにぶつかり合うのは嫌だ!」

「ーーーー」


フェイトもまた真っ直ぐに彼女を見詰め、話を聞いている。


「私も言うよ、だから、教えて!貴女がジュエルシードを求める理由を!」

「っーーー」


フェイトの表情が微かに揺らいだ。
その瞳に浮かぶ感情は戸惑い。
真っ直ぐに気持ちをぶつけてくる白い少女の言葉に心が揺らぎ出す。
「私は……」と呟くように口を開こうとしたその時。
彼女達の下、地上から爆発音と粉塵が舞い出した。


「フェイト!話さなくて良い!」

「っ!?」


声のした方に視線を向ける。
そこには爆発音と粉塵から抜け出てきたアルフの姿。
そして・・・・。


「なのはちゃんがお話中なんだよ!邪魔したら駄目なんだよーーー!」

「っーーーこの馬鹿力!?アンタ、その身体の何処にそんなパワーがあるんだい!?」

「企業秘密なんだよ〜〜!!」

「ちっ!?」


プラチナブロンドの髪を風に靡かせて疾走する小柄の少女、
地上ではサクラが『魔術(ルーン)』で身体能力を最大限に高め、力任せにアルフにインファイトを仕掛けている。
サクラの振るう拳の一撃にビルの外壁も道路のコンクリートも粉々に粉砕されている。
余りにも単純な暴力にアルフも回避するしかない。
カウンターで魔力弾を打ち込んでも、纏うバリアジャケットに似た服が防御力が高いのか。
放つ魔力弾を弾いて、突進してくるため対抗出来ない。
掴み掛かられたら、それこそ終わりであった。


「厄介な奴だね……フェイト!早くジュエルシードを!」

「なのはちゃん!こっちは任せて!」


桜の精霊とオレンジの使い魔は、各々の現在の主に向かって言い放つと再び戦闘を開始する。
橙色の魔力弾と桜色の魔力弾を撃ち合いながら、フェイト達から離れていく。
サクラとアルフという二つの嵐が過ぎ去るのを見届けると、フェイトが動い
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