暁 〜小説投稿サイト〜
Magical Girl Lyrical NANOHA− 復元する者 −
第7話 BLUE-LIGHT
[5/11]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初
のが見えた。
その地点から桜色と黄色の光とは別の蒼い閃光が空に向かって上がり、やがて収束していた。

どうやら、封印は成功したみたいだとサクラはユーノと二人安堵する。
然れど、まだ、油断は出来ず、急いでなのはの元へ向かおうと足を更に速める。
だが……。


「させないよ!!」

「「っ!?」」


上空から降りかかる怒号と闘気。
拳を構えながらオレンジ髪の女性が勢い良く落ちてきた。
ユーノが上を見上げ、咄嗟にサクラを覆うようにフィールド系の防御壁を張る。
怒号と共に降り下ろされた拳と障壁がせめぎあう。
結局、拳は障壁を破れず、女性……アルフはユーノ達から距離を取り、体勢を整え立ち上がる。


「君は!?」

「いきなり危ないんだよ!!」


空から舞い降りてきたアルフに驚き、警戒する二人。


「悪いけど……フェイトの邪魔は……させないよ!!」


驚く二人を無視し、アルフが人間の姿から強靭な体躯のオレンジの毛並みの狼へと変じる。
雄叫びを上げ、二人に向かって襲い掛かってくる。


「サクラ!」

「うん、ユーノくん。サボートは任せたんだよ!」


ユーノの声に言葉を返すと、サクラはアルフに向かって片手を伸ばし、掌から桜色の光弾を撃ち放つ。


「ちっ」


舌打ちをしながら光弾の射線上から横に避ける。
互いに一定の間合いを開け、にらみあう。


「ユーノくん、なのはちゃんは?」

「今、あの使い魔の主と交戦中みたいだ」


注意深く、サクラはアルフを視界に捉えながら、ビル街の奥を見る。
遠目から分かる程の魔力の衝突と爆発音が聞こえる。
ビルや他の建物から粉塵が上がっている。


「ちょっと急ごうか、ユーノくん」

「そうだね」

「行かせると思うかい」


にらみ合いながら互いに身構える。
唸りながら此方を威嚇してくる狼にサクラは普段はしない不敵な笑みを浮かべて言い放つ。


「最強の『人型戦略破壊魔術兵器(マホウ)』を嘗めないで欲しいんだよ」


彼女は己の主を思わせる笑みを保ったまま。
自分の行く手を阻む獣を打倒するため、駆け出した。









サクラ達とアルフが地上にて交戦している最中。
市街地、ビルの密集する区画の中空でも激戦が繰り広げられていた。

市街地の中で交じり合う二つの光。

桜色と黄色の閃光が尾を引いて、ぶつかり合う。


黒衣を纏いし、金色の少女はその両手で掴んだ、鎌の形態に変形したデバイスを振るう。

白き魔導師の少女は、桜光の魔力弾を自分の周囲に控えさせ、巧みに操り、金色の少女を撃ち抜かんと狙う。

攻防は現在の所、互角。


[8]前話 [1] [9] 最後 最初


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ