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Magical Girl Lyrical NANOHA− 復元する者 −
第7話 BLUE-LIGHT
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だからな」

「そうなのかい?」

「この世界では僕以外いない筈だ」


転生者として生まれ変わった際に神から頂いた力に過ぎない。
他にも『マホウツカイ』がこの世界に居ないとも限らない。
僕と同じ転生者が居て、似た力を持つ者がいる可能性は大いにある。
でも、それは今の所、どうでも良い。


「僕の事は一度、脇においておくとして……問題はコイツだ。明日1日くらいは休ませろ」

「分かったよ」

「絶〜〜対に休ませろよ?怪我は治してやったが、体力は戻してないからな」


魔力反応を感知して、行った頃にはあの状況だった。
咄嗟に『復元する原初の世界(ダ・カーポ・ゼロ)』・『術式固定(アインハルト)』で、自分の身を守り、彼女の場所まで突撃した。
ジュエルシードを安定状態まで巻き戻すついでに怪我をした両手もそれを負う前まで戻した。
しかし、これはあの状況下での最低限の対応。

消費した魔力と体力までは戻していない。
だから、彼女は暴走が収まったのに倒れたのだ。
それが今の葛葉の限界だった。
というか、周囲を震わせていた魔力に驚き、テンパった。


「ジュエルシードを集めたいなら明日は絶対休ませる事。休まなかった場合は力ずくで眠らせるぞ?」

「了解だよ。心配性な奴だね」


アルフに何度も言い、念を押す。
本当は体力、魔力共に回復させる事は可能だが、明日になってまた無茶をされたら堪ったもんじゃない。
暫くは安静にしてもらうためにわざとしない。


「あ…それと今晩泊めてくれ」

「はぁ?どうしてだい?」

「ちょっとな?コイツに聞きたい事があるんだ」


アルフと合っていた視線を眠るフェイトに向ける。
コイツには色々と話してみたい事がある。
愚妹(なのは)と一緒では聞けない。


「フェイトに変な事すんじゃないよ!」

「しねぇよ」


アルフにぶっきらぼうに言い返すとフローリングの床に腰を卸し、フェイトを起こさない様にソファーにもたれ掛かり目をつむる。
何処か腑に落ちない様子のアルフだが、フェイトを助けてもらった手前、強く言えない。
渋々ながら、アルフは狼形態に戻り、葛葉と同じくソファーの側で身体を横たえる。

二人と一匹は静かな室内で先程の喧騒が嘘のように。
穏やかな寝息を立てながら眠りに付いた。










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