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IS 〜インフィニット・ストラトス〜 日常を奪い去られた少年
第02話
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全く、馬鹿かお前は」

呆れ気味に言われた。
すいません、完全に正論です、俺は馬鹿です。すいません。取り敢えず、謝ろう。

「……言い返す言葉もありません」

「…………ちょっと待っていろ」

心にダメージを負っていると、いきなりそう言れた。

「え、何で?」

率直な疑問のセリフが出た。腹減ってるから、さっさと寝たいんだ。寝れるかは分からないけど。

「何か軽く作ってやる」

え、やめてよ、そんなこと。その代償に、あとで何を請求されるか分かったものではない。断固拒否しなければ。

「いや、いいよ。悪いし」

「遠慮するな。空腹では寝れなくて、明日寝不足で実力を発揮できなくなったら後味が悪いからな」

「あれ、明日、俺の試験があるって知ってるんだ」

「一夏が言っていたのでな。大方、千冬さんの所にもその事で行ったのだろう」

ああ、同じこと考えてたのね篠ノ之さんも。と言うか、後味が悪いってどういう意味よ。あれか…………。あれかと言っておいて、何が何だかわからんが、あれか。

「いや、気にしないでよ。俺、腹減ってても寝れるタイプの人間だから」

まぁ、実際どうなんだか分からんけど。

「だが、腹が減っているのとそうでないのでは寝つきが違うだろう?」

「確かにそうなんだけどさ……」

あ、口が滑った。

「だったら、待っていろ。10分ちょっとで作れるものを作るから」

そう言って、箒はキッチンへと入っていった。
うわぁ、やらかした。…………ここまで来たら、腹が膨れるから結果オーライって考えるか。

〜15分後〜

「済まない、思いのほか時間が掛かった」

そう言って箒はプレートを持ってキッチンから出てきた。
ちなみに、待っている間の俊吾は逃げるか逃げないので迷っていた。だが、逃げたら料理が無駄になる。だけど、料理を食わされれば何を要求されるか分かったものではない。逃げよう。いやだけど、料理が無d(省略。
といった感じに迷っていた。

「いや、作って貰ってる側だから文句は言わないよ」

「そう言って貰えると助かる」

箒は持っていたプレートを置いた。

「……チャーハン?」

目の前に置かれているのはチャーハンだった。
篠ノ之さんのことだからてっきり日本食が出てくるだとばっかり思っていたのだが……。

「少ない時間で作れる物がこれくらいしか思いつかなかったからな。手抜きなのは済まない」

「いやいや、手抜きなんてそんな!」

普通に美味しそうだし、さっきから唾液が止まらない。さっさと食べよう。

「いただきます」

スプーンを入れると、ご飯のパラパラ具合がよく分かる。適度に胡椒の香りがして、食欲がそそられる。
救ったチャ
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