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IS 〜インフィニット・ストラトス〜 日常を奪い去られた少年
第02話
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…とりあえず、了解です。明日、一夏と戦えばいいんですね?」

「ああ。一夏には言っていないからお前から言っといてくれ。二日続けて残らせて悪いな。もう、帰っていいぞ」

「じゃあ、失礼します」

俊吾は応接室から出ていった。

「さて、明日の事務処理をしないとな……」

千冬も応接からでて職員室に向かった。

◇   ◆   ◇   ◆

「お〜い、一夏〜」

俊吾は部屋に入りながら、一夏の名前を呼んだ。だが、返事がなかった。

「あれ、まだ戻ってないのか……。何やってんだ、あいつ…………」

ベットに座って、携帯をいじっていると入口から音がした。

「あれ、俊吾。もう戻ってたのか」

入ってきてそういった人物は、一夏だった。現在時刻、午後6時。一体、何をしていたんだ?

「随分遅かったな。何やってたんだ、一夏?」

「ん?俺は、ISの練習だよ」

「放課後に練習なんて出来るのか?」

「ああ。基本、専用機持ちはやってるぞ。他のみんなも、量産機の使用許可もらってやってるし」

「毎日やってたりするのか?」

「ああ、基本的に毎日だな」

入学当初からやってるとしたら、結構な時間になるんじゃないんだろうか。そんなのと、俺は明日実機試験をやるのか。気が滅入るな……。

「ああ、一夏。明日の放課後、俺と実機試験だとよ。先生が言ってた」

「ごふっ!……ごほごほっ…………!何だって……!?」

一夏は飲んでいた飲み物を気管に詰まらせ、むせっていた。

「いや、言ったとおりだよ」

「いや、でも、急すぎないか?」

「何か、この学校は入学するときにISに乗って教官と戦うんだって?」

「ああ、確かにやるな」

「それを俺はやってなくてな、急だったからさ」

「なるほど……。で、何で俺が俊吾の相手なんだ?」

「織斑先生が面白そうだからって」

一夏はそれを聞くと、ガックリと項垂(うなだ)れていた。

「千冬姉……何でそんなことやるんだよ」

「決定事項らしいから仕方ないだろ」

「って、俊吾は良いのか?」

「いや、文句あってもあの人には反抗できないだろ」

「……ああ、確かに」

一夏はどこか諦めたようにそう言った。

「そいや、一夏。放課後の練習、誰とやってるんだ?」

「ん?セシリアと箒と鈴だぞ」

何か、今聞きなれない名前があったような……。

「なぁ、鈴って誰だ?一組にそんな奴いなかったと思うんだけど」

「ああ、そっか。俊吾は知らないか。(ファン)鈴音(りんいん)って言って、2組のクラス代表の奴だ」

あえて、何で2組の奴が……とは聞かない。面倒だし。それよりも、気になることが他に。


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