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転生者拾いました。
濁り銀
閃銀
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起したあの女たちを抑えることは出来ない。ならば撤退もやむなし。
 現に彼女たちは淵で大技のチャージをしているし、転移魔法陣が魔法発射より先に出来れば巨石に被害が出て破壊されるおそれがある。しかし、ワタシ一人ではあの二つの大技に耐えることは出来そうにない。

「儀式部隊!ワタシに魔力を廻せ!」

 待機している儀式部隊が了解の旨を示し、魔力受け渡しの呪を唱える。みるみるうちに魔力が回復しワタシも防御魔法を構築させる。
 
「転移魔法陣、準備完了!シルバ!」
「少しお待ちください!」

 足元の魔法陣が光り出すがまだ防御魔法の構築が済んでいない。相手のチャージもそろそろ終わりそう。
 
「っ!くぅっ!!」

 魔法陣の縁をなぞるように薄い緑の発光現象が起き、そこから透明な緑の幕があがっていく。ワタシが出せる最大の防御魔法、それも座標を固定化しての設置型。通常、こんな大きな防御魔法は使われることはない。

「はぁはぁ……できました。」
「よし、転移だ。」

 司教が頷いて転移魔法陣を作動させ、辺りに巨大な光をもたらして我ら白光教会は蒼風の谷を後にした。
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