第十一話 変革の予兆
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る算段はあるのか?」
不機嫌そうに問いかけるのはマーレだ。現地のレジスタンスは当然ながらナチュラルだ。そのナチュラルであるコニール・アルメタに対して良い気を持たないマーレは見下した視線を無くすことなく対応する。
そんな性格を知っていたシン達はともかくアスランは驚きを見せていた。カガリと話している時も不機嫌な様子を隠してはいなかったが、見下した視線までは見られなかった。相手が国家元首であったのだから当然と言えば当然だが。
「MAに関してはシン達からも聞いている。オーブ近海でも戦ったようだな。それとはタイプが違うようだが、リフレクターを張れると言う面では同じだろう。その機体に関しては俺が相手をする」
「アンタにやれるんですか?」
アスランが自分がやると言うが、その発言に対してシンが突っかかる。マハルーム基地での話し合いで多少の距離は縮まったが、だからと言って決して仲が良くなったわけではないのだ。
「さあな、戦ったこともない相手に確実に勝てるとは言えんさ。だが、全力は尽くつもりだ。それとも、俺が倒せなかったらお前が倒してくれるのか?」
「別に、あんたがそうして欲しいならそうしますけど?」
アスランの冗談にシンは皮肉めいた発言をする。どっちも本気で言ってるわけではないのだが、周りからしてみれば彼らの応酬に不安が出てくる。特にアーサーなどは彼らが発言する度に声を上げていた。
「作戦は以上だ。シン、うまくやれよ」
「そっちこそ、失敗しないで下さいよ」
◇
ローエングリンゲートにミネルバの部隊が先行する。ダガーL部隊が出撃するもののミネルバの部隊相手には地上戦ということもあり、時間稼ぎ程度にしかならない。
しかし、時間稼ぎ出来れば問題ない。敵の攻撃はゲルズゲーの陽電子リフレクタービームシールド―――シュナイドシュッツSX1021で防ぎ、こちらはローエングリン砲で一気に沈める。ゲルズゲーの防御力はかなり高い。シュナイドシュッツはザザムザーと違い前傾姿勢になる必要もなく、接近されても対応できる様に上半身は取り回しのきくMSだ。武装面でも火力の大きいものはないが充実している。
「さあ、シンが来るまでに引っ張ってやるよ」
マーレが先制攻撃とばかりにビームキャノンを放つ。しかし、それはゲルズゲーのシュナイドシュッツによって防御される。
「相変わらず厄介だな。あのリフレクターは―――アスラン、お前がやると言ったんだ。引きつけろよ!」
『分かってるさ』
マーレはそのままローングリン砲に向かって進み、それを止めようと敵のダガーLが複数機立ち塞がり、ローエングリンへと向かうのを防ごうとする。
「いいぜ、ナチュラル共……お前ら全員、俺の獲物だ!」
左手にビームバズー
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