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MASTER GEAR 〜転生すると伝説のエースパイロット!?〜
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を退けるために最後の戦場に向かう「決戦編」の三部作となっている。ちなみに今ハジメ達が見ているのは飛躍編のクライマックス辺りで、ハジメは正直居心地が悪かった。

(映画に出ているのは赤の他人の役者で、モデルとなったのはゲームの僕だっていうのに……なんか変な気分だな)

「この映画、世代が変わる度にリメイク版が出るんですよね。それだけ人気があるってことなんですけど……」

「だがその人気もこれまでだぜ」

「え?」

 ファムの言葉に聞き覚えのない男の声が答える。ハジメ達が声がした方を見るとそこには、人間の耳の辺りに犬の耳を生やした軍服姿の男が立っていた。

「貴方は?」

「俺様を知らないとは哀れな奴だな。いいか? 俺様はいずれイレブン・ブレットを超える英雄となる男。ベット・オレイユ宇宙軍のエース、シヤン・エイスト大尉だ。お前か? イレブン・ブレットの名前をかたる偽者野郎ってのは?」

「なっ!? シヤン大尉! 貴官はなんてことを!」

 ソルダが血相を変えて怒鳴るがシヤン・エイストと名乗った男は悪びれる様子もなく話す。

「ふん。偽者を偽者って言って何が悪いんだ? 言っとくが俺様はお前がイレブン・ブレットだとは認めていないんだぜ? ……ホラよ、左手の手袋の代わりだ」

 エイストはそう言うとハジメに小さい板状の情報端末を投げて渡す。

「確かに渡したぜ。それじゃあ首を洗ってまっていな」

 言いたいことを言ってエイストがブリッジから出ていくと、ファムが大きくため息をついた。ソルダとフィーユも疲れたような表情をしている。

「はぁ……。相変わらずですね、あのバカ犬大尉は。それでハジメさん、それちょっと見せてもらえませんか?」

 ファムはハジメから情報端末を受けとると、そこに入力された情報を呼び出して目を通す。

「ファムさん? 一体どうしたんですか?」

「ふむふむ……。これは軍本部からの指令書ですね。ハジメさんには明日、サイクロプスに乗って先程のバカ犬大尉……シヤン大尉と模擬戦をほしいそうですよ」

「僕がさっきのシヤン大尉……でしたっけ? あの人と戦う? 何故ですか?」

「明日の模擬戦でハジメさんがミスリルの塊であるサイクロプスを動かせなかったり、シヤン大尉に負けたりしたら、ハジメさんはイレブン・ブレット少将の名前をかたる偽者ってことにする。……上層部の最後の悪あがきってところでしょうね」

「そうですか……。それでシヤン大尉って強いんですか?」

 ハジメが聞くとファムは苦い顔となって頷く。

「性格は思いっきり問題がある変人ですけど、アンダーギアの腕だけは軍でトップクラスですね。……あんなのが軍のエースだなんてベット・オレイユもお先真っ暗ですねぇ」

 あか
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