暁 〜小説投稿サイト〜
MASTER GEAR 〜転生すると伝説のエースパイロット!?〜
009
[4/4]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
える。

「ハジメ殿。戦艦が今から大気圏突入をするので、リンドブルムにも大気圏突入をして後に続いてほしいとのことです」

「ああ、分かりました」

 ハジメがリンドブルムに命じると、リンドブルムは誘導の戦艦の後に続いて大気圏に突入していく。突入する際にブリッジの中がしばらく揺れて外が大気の摩擦熱で赤く光るが、すぐに大気圏を抜けるとハジメは外の景色を見て目を丸くした。

「ベット・オレイユに……森がある!?」

 上空から見下ろした先にあったのは、緑豊かなベット・オレイユの大地だった。ハジメが知っているゲームのベット・オレイユは荒野ばかりの荒れ果てた惑星で、森などの植物が生い茂る場所なんで皆無のはずなのである。

「ハジメさん? ……もしかして記憶が戻ったんですか?」

「え? ええ、まあ、ほんのちょっとだけ……。それよりフィーユさん。この森はなんですか? ベット・オレイユは確か荒れ果てた星だったはずじゃ……」

 ハジメがフィーユに誤魔化すように聞くと、フィーユは少し誇らしげな笑みを浮かべて答える。

「はい。確かに二百年前のベット・オレイユは不毛な土地しかない星で、巨神の来襲によって壊滅的な被害を受けました。でも巨神の来襲以来ゴーレムの出現数が減って、その間にベット・オレイユの住民はナノマシンによる土壌の改善や遺伝子操作で成長速度を早くした植物の開発を行い、二百年でベット・オレイユをここまで緑豊かな星にしたんです」

「そうなんですか。……あのベット・オレイユが」

 フィーユから説明を受けたハジメは、二百年で復興して緑豊かな星となったベット・オレイユを興味深そうに見下ろした。
[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ