第十話 北に凶星
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ガ。だが
「ぬん!!」
力はその場で踏みとどまった。唖然としているギンガ。
「・・・大分目が慣れてきた・・・」
「受け流し技しか持っていないみたいですね・・・攻めの技は持ち合わせていないのですか?」
「挑発か?・・・いいぜ・・・・それならそれで乗ってやろうじゃねえか」
今度は力が前に出てギンガのカウンターが決まるが、力はそのまま押し切りギンガに一撃を入れた。だがギンガは次の力の行動に仰天した。
「な!」
なんと力がギンガの身体に額を押し当てていた。あまりの突拍子も無いこと&恥らっているギンガ。だが力はそんな暇は与えなかった。
「ぐふう!!」
力のボディーブローが連続でギンガの胴体に突き刺さった。俗に言うリバーブローに近い。
「ぐ!がは!ぐふ!!」
力がギンガの身体に額を密着させたのは距離を置いたら滅多打ちにあうためか、あえて身体を密着させギンガに自慢のゼロ距離ナックルをお見舞いすることだった。先ほどからギンガの攻撃を捌いていた力が感じていたのはアウトレンジからの突進技の一撃離脱のヒット&アウェイ戦法。
力の見解
(だったら距離を置かずに逃がさなけりゃいい!!)
相手が強いこの状況で力が脳内から削除したこと、魔導師、相手は女であり、その状態になった力には『容赦』の二字が削除される。
「く!」
ギンガが力の連打から逃れようと渾身の拳を繰り出すが、力はその腕を絡めとりギンガの力の反動を利用して投げ飛ばした。咄嗟に受身を取るギンガだが起き上がろうとした瞬間力が片足に組み付いた。
「・・・選べ」
「え?」
「このまま足を折られて治療魔法受けるか・・・ギブアップするか!!」
ギンガの足は完全にホールドされており力の馬鹿力を加えれば関節は折れてしまうが。
「・・・・ってください」
「なに?」
「折ってください!!ギブアップなんて絶対しません!!治療魔法なんて受けないで、その痛みをバネにして絶対絶対!!あなたにリベンジします!!」
ギンガの顔を見た瞬間、力は足のホールドを外した。
「え?」
「やめとく・・・今回は俺の勝ちだ」
力はそのままシャマルの元へいった。が、ギンガはその光景を見て激怒した。なんと本当にジュース一本奢ってもらっていたからだった。
(私の相手はジュース一本の価値ですか!!)
その時ギンガには明確な殺意が目覚めた。
「いつまで付いてくんのよ?」
力のことを付回すことにしたギンガ。
「俺のことを付回したって意味ないよ?」
「あなたのその化け物じみた強さを解明するためです」
余程ジュース一本の価値でやられたのが悔しかったのかギンガは力に詰め寄る。そ
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