暁 〜小説投稿サイト〜
とある碧空の暴風族(ストームライダー)
武装無能力者集団
Trick27_スキルアウトの『ビックスパイダー』
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貌はスキルアウトだが、周りの反応を見ると
ビックスパイダーのメンバーではないようだ。

「黒妻さん! こいつです! 俺たちの邪魔をしたのは!」

「く、黒妻さん・・・」

「え?」

ビックスパイダーのリーダー、黒妻。彼の口から、赤髪の男へ向けて『黒妻』と呼んだ。
御坂と白井には確かにそう聞こえた。

「え〜と、これでいいか、よっと」

赤髪の男はスピーカーの配線を一つ抜いた。
それによって御坂達を苦しめていた音が消えた。

「大丈夫か? そっちも」

「え、ええ」「あ、はぁ」

御坂のすぐそばに来て赤髪の男が聞いてくる。
スキルアウトに助けられると思わなかった二人は間の抜けたような返事だった。

「これ持っていてくれる?」

「え、あの」

差し出された持っていた牛乳。御坂は思わず預かってしまい、何かを言う前に
男はリーゼントの黒妻の方へと歩いて行った。

「蛇谷、久しぶりだな」

「嘘だ・・・あんた死んだはずだ」

リーゼントの男は恐怖で後ろへと下がっていく。

「お、おまえら! やっちまえ! 相手はたかが1人だ!
 こっちには武器もあるだろうが!」

「・・・蛇谷、お前変わったな」

赤髪の男は悲しそうな顔でつぶやき、そして敵の集団の中へ飛び込んだ。

武器を持った多人数 対 素手の男一人

これだけを考えると勝負にはならない。

だが赤髪の男は強かった。圧倒的に強かった。

銃を持っている奴に真っ先に突っ込んで発砲される前に右ストレート
直後、右から鉄パイプで殴りかかってきた男の腹に蹴りを入れて肘で顎を打ち上げる。
鉄パイプを振り回していた男の攻撃を2度空振りさせて隙を見て鼻っ柱を右で叩く。
蹴り飛ばし壁にぶつけ、起き上がった瞬間に別の奴を飛ばして一緒に気絶させる。

ビックスパイダーのメンバーが次々と倒れていった。

「う、うあぁあああぁぁ!!」

リーゼントの黒妻、いや蛇谷は殴られる部下を置いて走って逃げて行った。



「どうだ、少しは楽になったか?」

「まだ力が入らない感じなんだけど、なんとか」

御坂は肩を回しながら自分の調子を確かめ、黒妻に返事した。

「あの男、黒妻じゃないの?」

「昔は蛇谷っていったんだけどな。今は黒妻って呼ばれているらしい」

「で、本物の黒妻はあなたですのね」

「そう呼ばれたこともあったかな。よっと」

御坂に預けていた牛乳パックを取り、戦いで渇いたのどを潤う。

「ぷはぁ。やっぱ牛乳は「ムサシノ牛乳」 ん?」

「「へ?」」

後ろからの突然の声で遮られた。

そこにいたのはストレンジに来ることを拒み、白井の風紀委員の先輩。

「「固法
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