暁 〜小説投稿サイト〜
とある碧空の暴風族(ストームライダー)
武装無能力者集団
Trick27_スキルアウトの『ビックスパイダー』
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(ボソ)」

「ん? 最後の方が聞き取れなかったんだけど」

「いえ、御坂さん気にしないでください。それよりも他に情報は?」

「彼らは第10学区、通称ストレンジと呼ばれる場所を根城にしているみたいです」


―――――――――――――――――――――――――


「ということで来てみました!」

「お姉様、ノリノリですの」

初春の情報を頼りに、ストレンジに来たのは御坂、白井、信乃の3人。

戦闘能力が皆無の初春は来ていない。

本当であれば、固法も参加するはずだったが今日中に提出する書類をまとめるためと
言ってここには来ていない。
そう言っていたときの固法の様子はおかしかった。
ここに来たくなかったから嘘をついたのだと信乃は勘づいていた。

(それじゃ、あのとき言っていた“みい”はもしかして・・・)

信乃はそこで考えるのをやめた。面倒臭いし、今は目の前の事に集中することを
優先した。

「さて、白井さん、御坂さん。彼らの根城の場所を調べに・・・」

自分の世界から戻って白井たちを見るといなかった。

「あれ?」

「おい、そこのガキ。金持ってねえか?」

追い打ちをかけるようにスキルアウトに絡まれる。
確かにここはスキルアウトの巣窟だが、来た早々に絡まれるとは・・・

「・・・自分のキャラの弱さがここで発揮されたな」

一見すると弱い男である信乃は、ここではただのカモだ。





「お姉様よろしいですの?」

「大丈夫よちょっとぐらい。たまには信乃にーちゃんよりもすごいことして見返して
 みたいじゃない?」

「・・・・そうですわね。わたくしも常盤台での事件、
 早々に気絶して何もお役に立てませんでしたもの。
 今回いい機会かもしれませんわ」

「そうと決まれば急ぐわよ!」

御坂と白井は信乃が考えに集中している間に、気付かれないようにストレンジの奥へと
走っていた。




数時間後

「って手掛かりなし!? 普通なら私達で相手を全滅させて、タイミング良く来た
 信乃にーちゃんに『お前達もこんなにすごくなったんだな』とか言われるのが
 王道でしょ!?」

「いえお姉様、そのような王道は聞いたことがありませんの」

信乃を出し抜いて解決するつもりが手掛かりすら無し。
信乃に『先に帰る』とメールをしてから(メールの後に電話がきたが恐くて無視した)
2人はストレンジから出るところだった。

「うぁ!!」

「なに今の声?」

「そこの路地から聞こえましたの」

声のした方へ急いで走る。

そこには1人の学生を数人のスキルアウトが囲んでいた。
まさに能力者狩りの現場。

「ちょうど
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