暁 〜小説投稿サイト〜
とある碧空の暴風族(ストームライダー)
武装無能力者集団
Trick27_スキルアウトの『ビックスパイダー』
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法の表情が曇ったのを信乃は見たが、わざと気付かないふりをした。

「やっぱここは一発ドカンと!」

「お姉様・・・お姉様のドカンは被害が大きくなりすぎますの」

「同感です。もっと大人しくしておいてください」

「ビックスパイダーが勢力を伸ばしてきたのは2年前、武器を手に入れてから
 みたいですね」

初春が携帯型デバイスを見ながら答える。

「なるほど、武器を手に入れて調子づいたってわけね。
 よくもまぁ、学園都市に武器を持ち込んだものだわ。非合法な物はシャットアウト
 しているはずなのに」

「蛇の道は蛇、と言いますの」

「連中にその道を作った奴が他にいるのかもね」

「もしくは武器を作る人間、武器職人が学園都市に侵入している可能性もあります」

「武器を作る人間・・・そんな人が入ってくることなんてありえますの、信乃さん?

 って信乃さん!?」

「うぉ!? ほんとだ、信乃にーちゃんいつの間に!」

「信乃さん、いつ来たんですか? 気付きませんでしたよ」

「はははは・・」

本当に全く気付いていなかったらしい。
さっき挨拶をしたはずなのに、と思って信乃は苦笑いした。

「少し前からです。しかも『同感です』を言ったのも私ですよ」

「気付きませんでした。ごめんなさい」

「いえ初春さん、そんな風に謝られても困りますよ。気にしないでください」

「今日から来たってことは怪我は完治したの?」

「美雪からのドクターストップも解除されました。1分前にも同じこと言いましたよ」

「あの、信乃さん・・・この前は」

「白井さん、常盤台での事なら気にしないでください。侵入者への警告は
 風紀委員としては当然の行動です。ただ、怪我がひどいものではなくて幸いでした」

「・・はい、ご迷惑をかけて申し訳ありませんの」

常盤台襲撃事件のあとに信乃と白井、両者とも学校には来ていたが(信乃は修理の為)
白井が信乃を避けていたようで会うのは今日が久しぶりになる。

「あれ以来、会うのは初めてですからね。変に落ち込まないでくださいよ。
 ところで、ビックスパイダーまたは幻影旅団と言ってましたけど、どうかしたんですか?」

「幻影旅団とは言っていないですよ。

 ビックスパイダーは最近頻発している能力者狩りをしている、
 スキルアウトのグループです。
 2年前から武器を入手し始めて勢力を伸ばしているみたいです。
 あと、ビックスパイダーのリーダーがわかりました。
 名前は"黒妻 綿流"(くろづま わたる)。かなり悪どい男のようです」

初春が代表して分かっていることを簡潔に答えた。

「スキルアウトですか。・・・・しかもビックスパイダーで黒妻
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