守るべき者
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り前の様な顔をしている。
まじ?
これはLikeなのか?
それともLoveなのか?
どっちなんだ?
「そうか。
愛紗は縁が大好きなんだな。」
「はい、大好きです!!」
愛紗は満面の笑みを浮かべて言う。
最初は驚いていた母さんだがすぐに対応した。
未だに若干放心状態である俺。
一体どっち何だ?
その夜、愛紗が寝た後に父さんと母さんが言ってきた。
「で?どうなんだ?」
「何が?」
「愛紗だよ。
あの子完全に縁の事好きだぞ。」
母さんの突然の発言に俺は飲んでいたお茶が気管に入り、思わずむせる。
何とか呼吸を整えながら、答えた。
「違うよ。
愛紗の好きは家族としてだよ。
男として見てないよきっと。」
無難に答えて否定してみる。
もし、愛紗が家族の好きではなかったらいろいろまずいだろ。
一応兄妹だぞ、血は繋がってないけど。
「いや、あの愛紗の目は完全に恋する女の目だ。
女の私が言うだから間違いない。」
断言したよ、この人。
「だったら、尚更駄目だよ。
俺と愛紗は兄妹だ。」
「けど、血は繋がっていない。
何も問題はないぞ。」
「大有りだよ!!
あんた本当に俺の母親か!?
普通なら絶対に止めるだろ!?」
「私もいいと思うがな。
お似合いだと思うぞ。」
どうした事か、父さんまで母さんの言葉に同意し始めた。
なにこれ、三国志の時代では近親婚ありなの?
俺がまだ納得していない顔を見て母さんは言う。
「じゃあ、聞くが縁。
お前は愛紗をどう思う?
もちろん女の子としてだぞ。」
「それは・・・・・」
それは愛紗はとても可愛い。
いつも俺のそばに居てくれる大事な妹だ。
けどそれは妹としてであって一人の女性とは見ていないだろう。
何より、まだ幼い。
「まだ、分からないよ。
年齢的な事もあるし、家族としてなら好きだけど。」
「そうか・・・・まぁゆっくり考えなさい。」
えっ?
これって、ゆっくり考える事なのか?
「そうね。
焦る必要はない。
けどね、縁。
これだけは知っておいて。」
思い悩んでいると母さんはこう言った。
「父さんと私はねあなたには幸せになってほしい。
あなたが愛紗を好きになっても私達は貴方達を祝福するわ。」
母さんの言葉に父さんも頷いた。
何だか話がよく分からない状況に進んでいる。
でも、もし、愛紗が大人になって俺の事を男として好きなら、俺はどうすればいいのだろう。
父さんと母さんは話を終えた後、器などを片付けて布団に入り寝始めた。
依然と俺は愛紗について夜通しで考えるのだった。
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