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問題児たちが異世界から来るそうですよ?  〜無形物を統べるもの〜
The PIED PIPER of HAMERUN 一時中断
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す方法はない?」
「・・・可能性がある方法は一つあるが・・・色々結構つらい上に、ゲーム再開までに治る可能性は2〜3%。かなりおすすめはしない。」
「でも、治る可能性はあるんだよね?」
「ああ。」
「じゃあ、お願い。」
「・・・一応、メインの材料を伝えておくぞ。」
「何?」
「俺の血。これが半分以上を占める。」

一輝は言葉を切り、説明を始める。

「この方法に使う飲み薬は、俺の血にいくつかの薬草、霊草を混ぜて、俺のギフトでそれにある性質を・・・抗体を服用者の体内に吸収される性質を与えるもの。
 量も結構あるし、副作用として、服用時にかなりの痛みを与える。」
こんなところだ、と一輝は言葉を切る。

「・・・・・・一輝はそれを作る際につらくはないの?」
「まあ、つらい。血を俺が生きれるギリギリまで使うからな。それでも、オマエが望むなら、俺に来るつらさはオマエが感じることになるものより楽だし、構わないぞ。」

耀は少し悩むようなしぐさをして、回答する。

「おねがい、私も皆の手伝いをしたい。」
「OK。今から作ってくるからちょっと待ってろ。」



―――――――10分後―――――――



「ハイ・・・完成・・・。」

ものすっごいフラフラになった一輝が日本酒の瓶に似た形の瓶に入れた薬を持って、かえって来た。

「一輝・・・本当に大丈夫?」
「・・・大丈夫・・・。死ぬことはないから・・・。」

とても信じられる状態ではない。

「それ・・・一気に飲んでもいいけど、死ぬことは絶対になくても、苦痛がバカにならないからお勧めしない。
 でも、全部飲んだほうが治る確率は上がるから、うまいこと前日までに全部飲んだほうがいい。」
「うん。ありがとう。一輝は早く休んだほうがいいんじゃ・・・?」
「そうする・・・。おやすみ、耀。」
「うん。おやすみ、一輝。」

そう会話を交わして、一輝は部屋を出て行く。

「さて・・・全部飲んだほうが効率は上がるって言ってたよね。」

耀は一輝の忠告を無視して、瓶の中身を一気に飲み干した。

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