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問題児たちが異世界から来るそうですよ?  〜無形物を統べるもの〜
FAIRYTALE in PERSEUS
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なものは後でも出来るからな。次は旗印を盾にゲームを申し込み、名をいただこうか。」

ルイオスの顔から一気に血の気が引く。
今の自分には、騎士達も、アルゴールもいない。
もう自分には、たいした戦力が無いことに気がついたのだ。

「その二つが手に入った後は、“ペルセウス”が永遠に活動できないほどに貶め続けてやるつもりだが・・・」
「や、やめろ・・・!」

ルイオスは今になって気づく。
自分達は・・・いや、自分は崩壊の危機に立っているのだと。

「それが嫌なら・・・来いよ、ペルセウス。命がけで、俺を楽しませろ。」

ルイオスは始めてこのゲームに対して真剣になり、十六夜に立ち向かう。

「負けて、たまるかあああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

ルイオスと十六夜の拳が交差し、勝敗は決まった。



       =============



「「「「じゃあこれからよろしく、メイドさん」」」」



レティシアは、十六夜たちの所有権は自分達にある、という主張を呑み、25%ずつの所有権で、“ノーネーム”三人目のメイドとなった。



         ============


ペルセウスとのゲームの三日後、貯水池付近にてノーネームの歓迎会を行っていた。

「えーそれでは! 異世界からの四人の新たな同士と、メイドさん三人の歓迎会を始めます!」

黒ウサギの声とともに、子供達の歓声が上がる。

そんな中、一輝たち三人は一箇所に固まって食事を取っていた。

「何度聞いても、この人数の子どもがいっせいに声を上げると、かなりのものだよな。」
「ほんとうね。・・・慣れるまで、まだかかりそう。」
「元気でいいじゃないですか。」

談笑をしながら食事を取っていると、黒ウサギが大きな声で注目を促す。

「それではただいまより、本日の一大イベントが始まります!箱庭の天幕に注目してください!」

一輝たちは全員そろって天幕に集中する。

「・・・・あっ」

誰かが声を上げるのと同時に、流星群が流れ始める。

「この流星群を起こしたのは他でもない、我々の新たなる同士達です。
 ペルセウスは“サウザンドアイズ”を追放され、あの星空からも旗を降ろすことになりました。
 さあ皆さん、今日は一杯騒ぎましょう!!」

「・・・これは予想外だったな。」
「きれいね・・・」
「はい・・・」

二人は放心状態だった。

そんな幸せそうな顔を見て、一輝は再び覚悟をきめる。

《絶対に、次こそは絶対に、この場所を失わない。もう二度と、居場所を失ってたまるものか。大切な人を・・・失ってたまるものか。》


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