第十話 アスランの立ち位置
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コロイドによる偽装かと予測を立てるがタリアが否定する。ミラージュコロイドは移動の痕跡まで消えるわけではない。推進剤を使用すれば当然熱反応が起こるし、スクリューであっても音でばれる。何よりミラージュコロイドは水中ではコロイドが水に溶解し、装甲に定着しないため使用することが出来ない。
ともかくとニーラゴンゴの機体も含めてMS隊を発進させることにする。タリアは部隊の指揮をアスランに任せる。フェイスの人間が二人もいて、どちらも命令をすれば現場は混乱すると判断したためだ。
だが、その指令に不安や不満を覚える人物がいた。シン、ショーン、デイルの三人である。ルナマリアはアスランに熱が上がってるし、レイは元々そういったことを気にしない。マーレも状況を呑み込めているので大した問題ではないと判断している。
だが、一方で不安を覚えるのも当然だった。いきなり現れた人間が現場の状況も知らずに的確な指示を果たして出せるのか。そんなしこりの残る中で戦闘は始まった。
◇
三十機のウィンダムにネオ専用のウィンダム。そしてセカンドシリーズの二機。
シンとアスランは共に空戦が可能なので先に出撃する。マーレ機もミネルバの上で砲撃戦を行う為に出ていく。他のゲルググはとりあえず待機となった。ニーラゴンゴからもグーンの部隊が出撃していく。
「この場では俺が指揮をとることになった。頼むぞ」
『えぇ?』
『了解した。シンも従え。ここは戦場なんだからな』
嫌そうな声を上げるシンに、同意を示しシンを窘めるマーレ。アスランとしては癖の強い二人を的確に指示することが出来るのか不安だがやるしかなかった。
『また新型かい。ザフトはすごいねぇ〜』
『見せてみろよ、力をッ!』
カオスがセイバーに向かって突撃を、ネオのウィンダムはインパルスを仕留めにかかる。マーレやミネルバはウィンダム部隊を狙っていくが、水中にいたグーンは早々に一機落とされた。
『アハハッ、ごめんねぇ、強くてさ!!』
アビスの攻撃によってあっさりと撃墜されていくグーン。ニーラゴンゴからの要請もあり、レイとルナマリアはF型に換装して海中で戦闘することになる。
『あたし水中戦苦手なのよね。しかも、F型って下手すればすぐに沈んじゃうんじゃ……』
『無装備やザクでそのまま水に入るよりはましだ。少なくとも自由に動くことは出来るんだからな』
互いに愚痴をこぼしながら換装が完了したゲルググに二人は乗り込む。ショーンとデイルもOSの書き換えが完了し、武装を取り換えたら直に発進する予定だ。相手は最新鋭とはいえ一機。要はそれまでの間、時間を稼ぎ、艦に攻撃を仕掛けさせなければいい。
『レイ・ザ・バレル、出撃するぞ』
『ルナマリア・ホーク、出るわよ』
残って
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