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GGO編ーファントム・バレット編ー
56.死への恐怖
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て、二度、三度、力任せに胸を叩きつける。

「何も知らないくせに......何もできないくせに、勝手なこと言わないで!こ.....これは、私の、私だけの戦いなのよ!たとえ負けて、死んでも、誰にも私を責める権利なんかない!!それとも、あなたが一緒に背負ってくれるの!?この.......この、ひ......人殺しの手を、あなたが握ってくれるの!?」

「......握ってやる」

「.....え?」

そのまま俺は、両腕でしっかりとシノンを抱きしめて耳元で囁く。

「そんな手でも握ってやるし、一緒に背負ってやる。一生守ってやる。......俺がお前の力に.....支えになる。........だから死ぬなんて言うな」

小柄でこれ以上強く抱きしめたら今にも壊れてしまいそうなシノンの体をしっかりと抱きしめた。

「嫌い.......大嫌いよ、あんたなんか!」

叫ぶ、シノンの声とともに瞳から仮想の涙の滴が零れ落ちる。




だが、絶望の足音が響いたのは、本当に唐突な出来事だった。
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