第27話 学年末試験の顛末
[1/6]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
土曜日だが、授業がある。当然朝のホームルームも。
本来学校を無断欠勤しているネギの代わりは、副担任である源先生がするべきであるが、関係各所に頭を下げて事態の収拾に動いているので、2−Aのホームルームを任されてしまった。
出欠席の確認後、寮でほとんどの生徒には説明したが、一部いなかった生徒もいるので改めて説明する。いや、説明させる。
「早乙女と宮崎、前に出て説明しろ」
昨日からむかついているので、つい言葉も荒くなる。
おどおどしつつ宮崎が、わかっているのかいないのか楽しげに早乙女が、一連の行為の説明をする。
「この2人は事態をしっかりと把握していないようなので、捕捉しておく。ネギ・スプリングフィールド教育実習生と先程宮崎が挙げた6名の計7名は、昨晩、公共施設である図書館島の、開館時間外に、図書館探検部が補完していた鍵と地図を用いて、不法侵入し、中等部生の禁止区域に入り込み、「魔法の本」なるものを無断拝借しようとし、消息を絶った。ちなみに無断拝借とオブラートに包んでいるが、実質、計画的窃盗な。ここにいる早乙女と宮崎も含めて、良くて停学、悪いと退学も含めて処罰を検討している最中だ。なお、学園長が図書館島の司書長を通じて7名の身柄を確保できると断言しており、怪我等はなく元気にしているらしい」
「「「「「えぇぇぇぇぇーっ!?」」」」」
気持ちはわかるが、うるさい。
「それから、色んな噂が流れてるみたいだが、変な噂を信じてお前らも暴走すんなよ」
まぁ、少なくとも2−Aのクラス解体は只の噂ではなく、職員会議の議題に上がっている根拠のある噂だが。
「サギ先生。ネギ先生はどうにかならないのですか? きっとアスナさん達バカレンジャーに唆されたのに違いありませんわ」
「雪広〜。よーく考えてから発言しろ。ネギ・スプリングフィールド教育実習生が唆されること自体がおかしいだろう。というか、止めなきゃいかん立場だろうが。それができん時点で処罰が降りる立場と言うことなんだよ」
「そ、そうですか………」
本来、雪広あやかという生徒は賢い生徒なワケで、ネギの立場を理解するが故に言葉が詰まる。
ちなみに具体的な処罰が告げられてやっと自分の置かれている立場が理解できたのか、早乙女の顔は真っ青になり、宮崎は今にも倒れそうだ。
「何にしろ、月曜日には期末試験だ。悔いの無いようしっかり勉強しておけ」
そう言って2−Aのホームルームを終わらせ、職員室に戻り、次の授業の準備をする。
なお、他のクラスでも話題になっているようで、授業の終わりにやっぱり聞かれた。
☆ ★ ☆
司書長とやらと連絡が着き、皆無事だと言うことで警察には帰
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ