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俺はシカマルの兄だったようです
二十三章
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「え〜・・・それでは

これより 奈良悠太 対 奈良シカマルの試合を始めます

・・・・・・始めっ!!!」

月光ハヤテの合図で試合が始まる

シカマルを速攻で後ろへ下がる

もちろんクナイを投げることも忘れずに

俺はそのクナイを粗方掴む

あっちゃんと手でね?弟の自信を削ぐのとか可哀想だし

「チッ・・・やっぱそう簡単には当たらねぇか・・・めんどくせー」

「俺だってめんどくさい・・・早く来い」

そう言って挑発とはとれないような挑発をする

シカマルもめんどくさそうにしながらも

攻撃を仕掛けてきた

俺はそれを返す

ずっとその繰り返し

多分そのやりとりだけで10分は経ったと思う

でも流石にこれは観戦者側からしては面白くないのだろう

ナルトからの野次が飛んできた

「やいシカマル!!もっと本気出すってばよ!

悠太の兄ちゃんも何してるってば!?

シカマルなんてさっさと倒すってばよ!!」

そう言っているナルトに、俺は呆れる

「お前・・・どっちを応援してる・・・?」

俺が首を傾げて居ると、後ろからとてつもない殺気が飛んでくる

振り返った方に居るのはサソリ

「お前は、俺を怒らせたいのか・・・?」

多分サソリが言っているのは時間のことだろう

こんな無駄な試合を待つ為に此処に居る訳ではない

そう言いたいのだと思われる

「・・・はぁ

分かった、次の手で確実に決める

だからそう怒るな、サソリ」

「チッ・・・早くしろ」

「分かった・・・・悪いなシカマル

そういうことだ」

俺がサソリから目を離しそういうと

シカマルはだるそうに答えた

「別に、構わねぇけど・・・俺、そう簡単に捕まるつもりないぜ・・・?」

「いや、確実にお前は倒れる

・・・・影沼」

印を組み、地面に片手をつく

そうすると、その場にある影という影全てが試合場を埋め尽くし

30秒とせずに、黒で染まった

そして・・・・俺以外のその場に立っていた物が中に吸い込まれていく

「なっ!!?」

「これで身動きは取れない・・・とどめだ

影鬼怨の術」

影の沼から現れたのは影で作られた鬼

それは俺が動かしているわけではなく

作り出す前に俺が念じた1つの命令に従って動いている

「っ!!!?うぐぁ!?!」

その鬼はシカマルを殴り飛ばすと

まるで満足したかのように影の沼の中に消えた

影の沼も徐々に無くなり

俺は壁に打ち付けられたシカマルを見つめる

「・・・・気を失ったか」

「そのようですね・・・勝者奈良悠太選手」

俺はその声を聞
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