第43話 日焼けにご用心
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女。栗色の髪に両端を少し束ねた感じの髪型をしたなのはもいた。
一応銀時の娘と言う設定を持っているこの物語のもう一人の主人公である。
念の為に言っておくが、決してなのははヒロインじゃないので【銀時xなのは】のフラグは絶対に立たないのでご注意を。
まぁ、一応親子だしね。
「ねぇよ。こっちだってそっちに期待してたんだが、どうやら宛が外れたみたいだな」
二人の問いに銀時が返すように答える。期待はずれだったが為に半ば残念そうだ。が、隣に居る新八は青ざめている。
「どしたぁ、新八? う○こでも漏れそうなのか?」
「ぎ、銀さん……あれ、あれ」
新八が仕切りに指を指す。その方向に目をやると、其処には二人が跨っていた大型犬が浪人の頭を齧っている光景が見えていた。浪人の頭からは血が垂れ流されておりとても痛々しい。
この大型犬、定春はいわば万事屋のマスコット的存在でもある。愛くるしい顔と外見からは想像出来ないが、だれかれ構わず噛み付く癖を持つ狂暴な犬である。
尚、飼い主の神楽に似てか、案外毒舌だと言う噂もちらほら見受けられたりするが真相は定かではない。
「おいおい、やっこさん怒りの余り頭から血ぃ噴出してんぞぉ!」
「二人共、此処は早く逃げた方が良いよぉ!」
二人にそう告げて、銀時と新八は再度ロードランナウェイを実行した。そんな二人の言葉に疑問を感じた神楽となのはが視線を前に向ける。
すると、其処には全身ズタボロの状態となった浪人達がその怒りの矛先をこちらに向けている光景が見えた。
かなりご立腹なようだ。
「神楽ちゃん、どうする?」
「早く帰らないとレディース4が始まっちゃうアル。急いで帰るアルよ!」
と、言う訳でこの二人もまた浪人達をガン無視の上一目散に逃げ出すのであった。
「待て貴様等あああああああああああ! 其処は素直に戦えやぁぁ! 時代劇のルールとかガン無視って、それでも侍かぁぁコラァァァ!」
後ろで浪人達が怒号を張り上げる。が、そんなのに一々付き合ってられないのがこの世の常でもあったりする。
「それにしても、何であの人達あんなに怒ってるの? お父さん何かしたの?」
「さぁな、多分生理が近いんじゃねぇの?」
「お父さん、生理って女の人しかならないよ」
「じゃ、痔でも患ってんだろ? 俺達のこの美尻を見て発狂しちまったんだよきっとよぉ」
自分の尻を叩きながら銀時はそう言う。多分、いや、絶対にそんな内容で怒ってる訳ではなさそうなのだが。
「やっぱ、あの場所に忍び込んだのが不味かったんじゃないんですかねぇ?」
「あぁ? 何言ってんだよお前。あんな所に隠れ家的なのとか廃工場的な奴があったら迷わず忍び込みたくなるじゃん! 子供の鉄則って奴だよ! 入っちゃいけないって言われると余計に入りたくなっちゃう奴。俺の
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