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IS 〜インフィニット・ストラトス〜 日常を奪い去られた少年
第01話
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う言ってきたのは、一夏の姉の織斑千冬だった。

「山田君、君は私の代わりに会議に出てくれ。大海に話すことが多いのでな」

「わ、わかりました」

そう言って、山田先生は急いで教室の外に出ていった。そして、放課後の教室に残っているのは俊吾と千冬だけになった。
あれ、何か変に緊張してきた。つか、怒られるのかな、俺。何かやらかしたっけ……?

「なに、そんなに緊張するな。楽にしたまえ。座ったらどうだ?」

千冬は微笑みながらそういった。俊吾は言われた通り、自分の席に座った。

「それで、この学校はどうだ?」

千冬は机に座りながら質問を投げかけた。

「どうと言われましても、窮屈としか言えませんね。女子しかいませんし」

「それを逆に捉えることは出来ないか?文字どうりここの女子は選り取りみどりだろう」

「……先生、それはわざと言ってますか?」

「さぁ、何のことかな?」

千冬は不敵な笑みを浮かべながらそう言った。
この人、絶対分かってて言ってるな……。だからといって、何か反撃できるわけでもないけどさ。

「さて、本題に入ろうか」

千冬は一息入れ、そういった。あくまで、砕けた感じは壊していない。

「専用機、だったな。お前のものは確かに作っている。それが、どうした?」

「いえ、その専用機に俺の要望って通ったりしますか?」

「内容にもよるだろうが……言ってみろ」

拡張領域(バススロット)を大きくしてもらいたんです」

「具体的にはどのくらいだ?」

「ラファールリヴァイブの2割増くらいですかね」

「ふむ…………」

少し熟考してから、千冬は答えた。

「……今、お前に作っているISの拡張領域(バススロット)は丁度そのくらいだ」

「あれ、そうなんですか?」

「ああ。一夏のISについては聞いたか?」

「ええ、まあ」

あれだろ、ワンオフアビリティに拡張領域(バススロット)のほとんどを持って行かれているってやつだろ?

「なら話は早い。端的に言うと、日本政府はお前と一夏のISは正反対なものにしようとしている。一夏が一つを極めるの『達人タイプ』に対して、お前――俊吾は『何事もそつなくこなすオールラウンダー』に育てる方針が固まったところだ。お前の個人情報を見てその方針がたったわけだが……何か質問はあるか?」

「無いと言ったら嘘になりますが、ISについて何も不満がないので質問はありません」

「そうか……」

「あ、やっぱりひとつだけ。専用機を貰ったら自分で微調整とかメンテナンスはしても大丈夫ですかね?」

「それに関しては問題なかろう、お前の専用機だ。まぁ、大きな調整は一度研究所に持っていかないとどうしようもないが、それ以内
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